2012年3月5日月曜日

地震予知_研究者_佃 為成_宏観異常現象_地下水の異常_東京大学地震研究所

2012年3月3日(土)10時0分配信@niftyニュース(日刊ゲンダイ2012年2月29日掲載)
全国で頻発 地下水異常
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/gendai-000165265/1.htm

記事中の元東京大学地震研究所准教授、佃為成氏の言葉。
「静岡県焼津で水温が上昇し続け、湧き水の量も増え続けています」

(記事から一部抜粋)
■現代ビジネス(2011年03月31日週刊現代 )
http://gendai.ismedia.jp/articles/print/2320
専門家に聞く 次の大地震はいつどこか

「いま、琵琶湖で異変が起こっています。ロボット調査艇で湖底を調査したところ、ガスを噴き出しているところがたくさんあり、それが線上に1kmほど並んでいるんです。昔から地震が起こる前に魚が異常に獲れたり、あるいはまったく獲れなくなったりといった現象が、文献にもたくさん出ています。漁師からよく聞く証言に、『海水の温かいところがあった』とか『何か音がしていた』というものもある。もしかしたら、琵琶湖のガスが関西地区における地震の前兆現象という可能性もあると考えています」

こう話すのは、東京大学地震研究所の元准教授で、日本女子大学非常勤講師の佃為成氏である。気象庁をはじめ、地震の研究者らは今回の東日本大震災について、口を揃えて「想定外」「不意打ちだった」と語っている。次はどこで大地震が起こるのか、ますます混迷を極める中、飛び出してきたのが、佃氏による「関西の異変」なのである。
その根拠は何なのか。

「私の仮説では、岩盤の変形などによって地下から上がってくる流体、たとえば地下水やガスが、地震の前兆に何らかの関係があると思われます。それらは力が集中して圧力が高まると、どこかに隙間があると抜けようとして、下から圧力の弱い上のほうに隙間を見つけて上がってきます」

岩盤に力が加わると小さな地震が起こって亀裂ができ、そこを通って水やガスが上に上がってくる。何年、何十年、何百年単位で、こうした「準備」が行われることによって、大きな地震は起こるというのだ。

「これは阪神大震災の時、女子中学生から直接聞いたのですが、地震の前日の夕方、庭で蛇がとぐろを巻いていたそうです。地震が起きたのは1月17日ですから、本来ならまだ冬眠していますよね。ところが、蛇が地中から出てきたということは、『もう春が来たのかな』と間違えた可能性があるわけです。そして、それはもしかしたら地下の温かい水やガスが上がってきて、地面を温めたせいなのではないか・・・。現在、琵琶湖の温度や魚の異変なども含め、さまざまな調査をしている最中です」

研究の足跡をネットで探してみた。

■東京大学地震研究所
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/
■JAIRO(Japanese Institutional Repositories Online)国立情報学研究所
http://jairo.nii.ac.jp/

東京大学地震研究所でも
宏観異常現象を研究していた(いる?)

■東京大学地震研究所助教授時代のページ
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/KOHO/STAFF2/tsuku@tsuku-sun.html
名前:佃 為成
職名:助教授
所属:地震地殻変動観測センター
専門:地震活動、地震テクトニクス、地震予知

最近は, 大地震に伴う異常現象の解明も手がけている. 1995年兵庫県南部地震は 人口密集地を襲い,大きな被害をもたらしたが,直下地震であるが故に,地鳴り,地下水異常,発光現象,動物などの行動異常といった異常現象が数多く報告されたことも特質すべきことである.
地下水の異常として,もっとも特質すべきは,地震の2日前に明石海峡の海面の茶褐色の濁りがフェリー船長によって見つかっており,地下水噴出の可能性が高い.いくつかの温泉や井戸の水では,地震時に温度が上昇したり, 1日間程度の白濁現象が見られた.
樹木を用いた植物の異常についても,実験を行っている.

その実態を明らかにしていくことは
我々地震研究者の責務である

■2005年9月
第831回地震研究所談話会「浅層地下水の突然昇温」
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/KOHO/NEWSLETTER/200510/danwa200510_tsukuda.html

当たらなくても心構えができるだけでも、
災害への備えにはなります。

■2008年9月
「地震予知研究ノートNo.3」東海地方の水温上昇変化
http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/22078/1/tsukuda07-4.pdf
■2009年1月
「地震予知研究ノートNo.4」未来へ繋ぐ~たかが水温・されど水温
http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/22100/1/tsukuda08-9.pdf

地震予知の研究で、まわりを見渡すと、
びっくりするほど温度の観測が欠落しています。

東北地方太平洋沖地震は”予知”できなかったのか? 
地震予知戦略や地震発生確率の考え方から明らかになる超巨大地震の可能性
佃 為成 (2011/6/18)


佃為成氏の宏観異常現象の研究は
引き継がれているだろうか?

発生のメカニズムと予知研究の最前線
佃 為成 (2007/10/16)