2022年10月24日月曜日

イオングループのウエルシアは「ウェルシアwellcia」じゃなかった。

イオングループのドラッグストアは「ウェルシアwellcia」じゃなく「ウエルシアwelcia」だった。

「ウエルシアwelcia」は、健康を意味するウェルネスに国を表す…ciaを組み合わせることで、健康の王国という意味を持たせた。らしい・・・

がしかし、個人的には「ウエルシア」の「ウエル」は「うえる」と「し」と「あ」に感じる。

日本語で「飢える・餓える・饑える四阿(あずまや)」とか「飢える幸せ」「飢えて死ねば」といったようにも感じるネーミングで、私は「ウエルシア」には行かないで「クリエイト」に行っている。

個人的には「ウエルシア」じゃなく「ウェルシア」だったら良かったのにとも思う。


「ウエルシア」に関するとても興味深い記事と出会った。


“九州の覇者”コスモス薬品に、ウエルシアが真っ向勝負 ドラッグストア戦争の行方は?

https://news.yahoo.co.jp/articles/f33020d8ab0454d21da116100155b1e5b079edbc

9月、イオングループのドラッグストアチェーン、ウエルシアホールディングスは、イオン九州との合弁会社イオンウエルシア九州を設立したことを発表した。

イオン九州は総合スーパー事業者であり、その生鮮を含めた食品の売場作りとウエルシアのドラッグ+調剤を統合した、いわば「生鮮フード&調剤ドラッグ」の業態を展開する事業会社となる。

 既に両社は合同での実験店舗で成果を出しており、その店舗は以前、食品スーパーとドラッグストアの共同出店であったところを、この実験店に変えて、食品売り上げが2割アップ、ドラッグ部門が5割アップとなったという。

 ウエルシアとしては、こうした結果を踏まえ、この新業態を2030年までに200店舗、売上高1800億円にするという目標を立てているというのだから、かなり鼻息は荒い感じなのだが、これには背景がある。九州のドラッグストア市場は、宿敵コスモス薬品(以下、コスモス)の牙城だからである。

■業界4位のコスモスが、トップ企業の脅威である理由

 ドラッグストア業界のランキングでいえば、ウエルシアはここ何年かツルハとの激烈なトップ争いの結果、ドラッグストア初の1兆円越えを達成し、少し引き離したところ。マツキヨココカラという大型再編も今期見込みでもそこまでは届かない。

 コスモスはその下の4位で、今期売上予想でも約8100億円。1兆1000億円を見込むウエルシアからしたらかなり差があるように見えるのだが、コスモス薬品には恐れられるだけの理由がある。コスモスの8000億円の売り上げは純然たる新規出店のみで達成されたからである。

■戦国時代のごとく、M&Aによる拡大を繰り返してきた

 ドラッグストア業界の上位企業は、これまで出店により売り上げを増やしつつも、M&Aによって規模拡大してきたという側面が大きい。

 業界1位ウエルシアと2位ツルハの13年以降の主なM&A案件とその時点の相手先の売り上げの単純合計額はウエルシア3078億円、ツルハが2826億円だ。ということは、M&Aなしでは両社コスモスに既に並ばれていた可能性が高く、M&Aなしではいつか追い抜かれる、ということになる。

■コスモス薬品はなぜ強い?

 コスモスは食品強化型ドラッグストアの筆頭であり、生鮮を除く食品を低価格で販売することで集客し、ドラッグ商材である薬粧をついで買いさせるビジネスモデルで最も成功している企業といえる。

 売り上げに占める食品の割合は6割を超えるのだが、そこでは収益を稼ごうとはせず、安売りに徹し、残る4割弱の薬粧で収益を確保する。物流効率などランニングコストを抑えるコスト構造を確立しているため、それでも十分な収益を稼ぐ。

 進出地域の地場ドラッグストアの売り上げに大きな脅威となってきたことに加え、店が増えてくると地場食品スーパーの売り上げにもダメージを与えるため、中四国などではコスモスの増殖がきっかけで、ドラッグストア、スーパーの両方で再編が起きたといわれている。

 西の端、九州にその地盤を築いており、そこから物流網を整えると隣接する地域に進出する。いまやその店舗網は中部、関東に達し、前線で大量の新店を投入して店舗網を築いている。また、地盤九州や第2地盤となった中四国にも手を抜かず、着実にドミナント密度を上げ続ける。

 さらに厄介なのは、安定的な収益基盤を築いた九州を確保しているコスモスに対して、大手競合は近畿、中部、関東という人口密集地の争奪戦を行っているため、本拠地がそのまま激戦地となってしまっている。ドラッグ大手にとって、コスモスの本拠地はたたきたいが、物流効率も悪く、主戦場でもない九州には本格的攻勢を掛けづらかった。

 一方、コスモスは九州で安定的に確保した収益を、東進するための投資資金に回して、競合大手の本拠地を攻略し続けることが可能だったのである。

 イオンウエルシア九州は、イオン九州のインフラを活用して、コスモスの本拠地九州に楔(くさび)を打ち込むための戦略を担っているのだ。

■イオンウエルシアvsコスモスの現状

 実際、イオンウエルシア九州が展開する「生鮮フード&調剤ドラッグ」の新業態は食品スーパーと調剤付ドラッグストアの機能をワンストップで提供できるという優れものであり、有機的に融合できるのであれば、生鮮や調剤のないコスモスにとっても、かなり脅威となる可能性がある。

 21年大規模小売店舗立地法の大型店(1000平方メートル以上)新設届け出件数(675件)のうち、コスモスは135件(小売業界ダントツ1位)を申請するほどの勢いで、新店を増やしている。この多くが関東、中部へ投入されており、ウエルシア、ツルハなどとも激突中だ。イオンのこの九州攻略作戦が奏功すれば、最終局面を迎えつつあるドラッグストアの覇権争いの行方にも大きな影響を及ぼす可能性がある。

■背景に、九州の独自の小売りチェーン史

 少し話は変わるが、九州には生活必需品をワンストップで品ぞろえしたチェーンがもともと数多く存在する。こうした小売りチェーンは基本的に、食品や家庭用消耗品をディスカウント販売することで集客して、各社の得意とする商材を収益商材として、ついで買いさせるというコスモスの原型のような構造を持っている。

 「なぜ九州に多いのか」と言えば、かつて、スーパーやコンビニが3大都市圏に侵透したような時代(1970~80年代あたり)、まだ大手チェーンがあまり浸透していない九州は格好のアウトレットエリアだったらしいのだ。売れ残り商品や賞味期限が近くなって出荷出来ない商品を問屋などが売りさばくためには、大都市から離れていて、大手チェーンの縄張りでなく、その割には1000万人以上人口がいる九州は、在庫処分するためにディスカウント販売するのに格好な場所だったという。

 そうした背景から、九州にはディスカウント販売を取り入れた生活必需品をワンストップ、かつショートタイムに買い物できるタイプのチェーンがさまざまあって、それぞれ活躍している。

 また、忙しい働く女性の多さとその機動力となる軽自動車の普及も、生活必需品ワンストップ&ショートタイム型の店を産み出した要因の一つであると考えられる。

 働きながら家に帰ると家事を中心的に担っている女性にとって、日々の買物に使う店の要件とは、(1)勤務先からの帰りの動線上にあって、(2)一カ所で全ての必需品が買えて、(3)短時間で済ませられる、ということになる。

 図表(※)は、都道県別に女性有職者割合とその機動力となる軽自動車の一人あたりの保有台数を示したもの。東北の一部、北陸、山陰、九州がそうした環境にあることが分かると思うが、実は北陸にも、こうした生活必需品ワンストップ&ショートタイム型企業が発祥して力強く成長している(※外部配信先では、全ての図表をご覧になれない場合があります。その際は、ITmedia ビジネスオンラインの誌面か記事をお読みください)。

 クスリのアオキ(石川県、売上3283億円)、ゲンキー(福井県、売上1545億円)はドラッグストアから、こうした業態に発展させた企業であり、中部から東日本方面に向けて拡大を続けている。九州はこうした社会環境に加えて、前述の「アウトレット」の歴史があり、多くの企業を育んだのかもしれない。

■トップの関東勢力vs新進気鋭の地方勢力 行方は?

 主に九州、北陸で発祥した生活必需品ワンストップ&ショートタイム型のチェーンは今や関東や東北にも出店し始めている。

 22年4~8月の大規模小売店舗立地法の小売店新設届け出は69件あるが、そのうち22件はコスモス(福岡県)、クスリのアオキ(石川県)、ダイレックス(佐賀県)の3社で占めている。もう何年かすると、関東、東北にもこうした業態の店を普通に見かけるようになるだろう。

 これらの店は、大型店のように一気に売り上げを奪う訳ではないので、知らないうちに店舗数が増えて、周囲を囲まれていた、という状況に追い込まれるらしい。出店すれば、一定割合のシェアを取っていくようで、対症療法はないため、地域シェアの低い店から順に追い込まれていく。

 こうした新手の店舗が増えると、関東、東北のドラッグ、スーパーの競争環境はこれまで以上に厳しくなることは避けがたく、地域シェア上位店を目指して、切磋琢磨していくしかない。

 巣ごもり需要の反動落ちに入ったドラッグ、スーパー業界の各社にとって、新たな難敵の出現はかなり悩ましいことだろう。


著者プロフィール

●中井彰人(なかい あきひと)

メガバンク調査部門の流通アナリストとして12年、現在は中小企業診断士として独立。地域流通「愛」を貫き、全国各地への出張の日々を経て、モータリゼーションと業態盛衰の関連性に注目した独自の流通理論に到達。 

2022年10月12日水曜日

南箱根ダイヤランドからの秋の初めの富士山

 やっと時々、南箱根ダイヤランドからスッキリ富士山が見える秋の到来だ。


もう寒くなってコタツ生活開始です。


2022年10月7日金曜日

NEWS「Googleグーグルがデータセンターを千葉県印西市に開設・日本とカナダ結ぶ海底ケーブル」

 久しぶりにビックリしたニュースだ!!!

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6440957

Google、日本に1000億円投資

Googleとして日本初となるデータセンターを千葉・印西市に来年開設へ スンダー・ピチャイCEOが岸田総理と面会

グーグルのスンダー・ピチャイCEOが岸田総理と総理官邸で面会し、2024年までに日本で総額1000億円を投資する方針であることを伝えました。

グーグル スンダー・ピチャイCEO

「日本に1000億円を投資します。物的資本やデジタルインフラに加え、デジタル分野の人材育成への投資です」

岸田総理と面会したピチャイ氏は、グーグルが2024年までに総額1000億円を投資し、来年、グーグルとして日本で初めてとなるデータセンターを千葉県印西市に開設する方針であることを伝えました。

また、日本とカナダの西海岸を結ぶ初めての海底ケーブルを来年開通させる予定で、これにより、消費者向けのインターネットサービスが高速で安定性の高いものになるということです。


https://news.biglobe.ne.jp/topics/it/1007/92775.html

Googleデータセンター千葉開設へ

Googleとして日本初となるデータセンターを千葉・印西市に来年開設へ スンダー・ピチャイCEOが岸田総理と面会

グーグルのスンダー・ピチャイCEOが岸田総理と総理官邸で面会し、2024年までに日本で総額1000億円を投資する方針であることを伝えました。グーグルスンダー・ピチャイCEO「日本に1000億円を投資します。物的資本やデジタルインフラに加え、デジタル分野の人材育成への投資です」

https://news.biglobe.ne.jp/domestic/1007/tbs_221007_0753104353.html

岸田総理と面会したピチャイ氏は、グーグルが2024年までに総額1000億円を投資し、来年、グーグルとして日本で初めてとなるデータセンターを千葉県印西市に開設する方針であることを伝えました。

また、日本とカナダの西海岸を結ぶ初めての海底ケーブルを来年開通させる予定で、これにより、消費者向けのインターネットサービスが高速で安定性の高いものになるということです。


https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-07/RJDCTCDWRGG201

米グーグル、千葉にデータセンター開設へ-同社としては日本で初めて

来日中の親会社CEOピチャイ氏がブログで表明、23年開業で準備 

開設地の印西市は多くのデータセンターが集まる土地として知られる 

米グーグルは、2023年中に同社にとって日本初となるデータセンターを千葉県印西市に開業する。親会社であるアルファベットの最高経営責任者(CEO)も務めるスンダー・ピチャイ氏が7日に更新したブログポストで明らかにした。

同社は24年までの4年間で日本での設備投資に7億3000万ドル(約1050億円)を投じる計画を公表しており、今回のデータセンターはその一環。グーグルは日本とカナダをつなぐ海底ケーブルも23年中に利用開始を目指して準備を進めており、これらの施策により日本国内での同社サービスの利用がより快適になるという。

データセンター建設などの日本でのインフラ投資は雇用創出なども含めて22年から26年の国内総生産(GDP)に計3030億ドルの押し上げ効果をもたらすとアピールした。

印西市は東京都心へのアクセスの利便性、そして広い土地が確保しやすいなどの理由でデータセンターが集まる土地として知られ、NECや米アマゾン・ドット・コムも拠点を構えている。直近で進む円安や政府からの助成制度を背景に、今後も海外企業による設備投資が加速する可能性がある。

ピチャイ氏は今回、グーグルの最新スマートフォンである「Pixel 7」などの発表会に合わせて来日。首相官邸で岸田文雄首相らとも会談、今回の投資計画やそれによる経済効果などについて説明をした。