2011年6月1日水曜日

ギリシャ_アテネ_アクロポリス_パルテノン神殿_ポセイドン神殿

ギリシャ アテネ
I think the most beautiful building to be the Parthenon on the earth.

最初にParthenonを見たのは、中学校の教科書。その時から「美しい!」と思った。授業を受けて「だから美しいんだ。」と思った。計算されつくした床、柱、・・・。アテーナー女神が佇む時代のきらびやかな空間も想像した。

高校1年生の時は、美術と卓球に夢中だった。美術の先生は定包澄子さん。ミロのヴィーナスのない部分を完成させろという授業があった。まずは口答から始まり、作品の完成までは長かった。
「風呂に入ろうとしている」と言う。「じゃあ、手に何か持っているか」
「何も持っていない」と言う。「そんなはずはない」。
そういったことから教育が始まり、すべてを否定されつつ美術の世界の後ろと自分の前を追った。

大学では幅広い分野の美術の授業があった。油絵、日本画、彫刻、写真、各種デザイン・・・。舞台美術も学んだ。Greece悲劇にはまった。アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデス。自然の地形を生かした円形劇場には壁も天井もない。しかし、下の舞台のかすかな音でも、どの席からもはっきりと聞こえる。
卒業制作は、油絵を展示する壁面のスペースデザイン。
テーマはGreece。本を読み、美術館を回り、演劇を観、六本木のGreeceレストランにも行って、最後にクレタ島に絞った。油絵を描きつつ、その絵だけでは表現できないGreeceとクレタ島の空間デザインが完成した。

それから数年後。本物のGreeceへ。
Greeceには2度行った。
1回目はAcropolisに行けず、フィロパポスの丘からParthenonを望む。
Athensで一番高いリカベトスの丘にも登った。

2回目のGreeceでAcropolisへ。

Parthenonにやっと出会えた。

Athensから、海神ポセイドンの神殿があるスーニオン岬へ。
エーゲ海に沈む夕陽は、この世の光景ではなかった。

Acropolisは1975 年から修復事業が始まったが、まだ工事は終わっていない。
私が生きている間に工事が終わらなかったら、
3回目のGreece旅行を誰かに託さなくてはならない。
もし行けなかったら、ParthenonにParthenonの石を戻して欲しい。
そして、爪の先だけでもいいし、なんでも軽いものでいいから、エレクテイオンにも。


ついでに、葡萄色のエーゲ海とクレタ島へも、よろしく。
In the same way as my having sent paintbrush of Sumiko Sadakane to Egypt.

<ガラスと銀の壺/パルテノン神殿(アテネ)>