2011年6月1日水曜日

ギリシャ_ペロポネソス半島_エピダウロス_円形劇場_ミケーネ_アガメムノン_オイディプス

ギリシャ ペロポネソス半島
The amphitheater of Epidaurus was space of the composite art that art, music, literature, a building, drama were united, and all things in nature which took in nature did the valuable experience that became 1.
Sophocles, Oedipus, Homer, Freud, Agamemnon, Schliemann and I who live. 

コリントス運河
AthensからPeloponnesosに行くには、Corinth Canalを渡らないと行けない。
今でも信じられないが、運河の両面は削った土のままだ。
上からも怖いが、運河を通過する船に乗ったらもっと恐ろしいだろう。

エピダウロス
Greeceで最も保存状態のよい円形劇場があるので、Epidavrosには一度は行きたかった。
紀元前3~2世紀の建築で、観客12,000人にほぼ同じ音が届く。
自然ってスゴイ。人間ってスゴイ。と思いつつ、アチコチ動き回った。

まだ石に着色が残る貴賓席に座った。
かつてこの劇場で、絶対に上演されたであろう劇を想像した。古代ギリシャでは、悲劇、喜劇、サテュロス劇が演じられていた。ギリシャ悲劇の最高傑作ともいわれるソフォクレスの「オイディプス王」に決めた。


スフィンクスが「一つの声をもち、朝は四本足、昼は二本足で、夕方に三本足となる動物は何か」という謎をかけて、答えられない者を食い殺していた。オイディプスは、私にさえ簡単すぎるそれに答え、スフィンクスを慙死させ、王座と王妃を手に入れた。
後はフロイトのオイディプス・コンプレックスでも有名な話。自分が父を殺し、母を妻としたことが分かった時、オイディプスは、自らの両眼をつぶす。
なぜか、蜷川幸雄演出、仲代達矢主演の「オイディプス王」もチラチラ。公演の最後に、強烈な青い照明に変わり、大掛かりなセットの階段が平らになった。その時の体が震えた感覚まで蘇った。
美術、音楽、文学、建築、演劇が一体となった総合芸術の空間と時間が過ぎていった。
自然をも取り込んだ森羅万象が一つになった貴重な体験だった。

その夜、伊勢エビにもカブリツキ!
今も古代も総合芸術である舞台は、精神をいやす治療薬なのは間違いない。

ミケーネ
Mikinesの王Agamemnonがトロイと戦った「トロイア戦争」。
「怒りをうたえ、女神よ!ペレウスの子アキレスのいまわしい怒りを。あの怒りこそアカイア人に<中略>人々の王者なるアトレウスの子(アガメムノン)と神々しいアキレスとが口論し<後略>」24巻15,000行以上に及ぶ「イリアス」の書き出し。そして、「オデュセイア」。このIliad、odysseyは、世界最古とされるHomerosの叙事詩。
それらには、紀元前16~11世紀頃のMikinesの人間が登場する。Homerは誰なのか、実在していない、Home-rosuは1人ではなく複数、などといったホメロスの諸説があるが。

その詩を史実にした一人の人間がいた。ドイツの貿易商人Heinrich Schliemann。50歳を過ぎて、トロイア戦争のGreece軍総大将=Agamemnonの居城を発見し、黄金に富むMikinesの伝説を現実のものにした。
MikinesはAthensから約2時間半。獅子門をくぐってすぐの所に円形墳墓がある。SchliemannがAgamemnonのものだと確信した黄金のマスクが発掘された夢の跡だ。「葡萄色なす海原のただなかに、まわりを海に洗われたクレタと呼ぶ地がある。そこには数知れぬ多くの人々が住み、90の街があり、異なる言語を話す人々が入り混じっている。」odysseyの第19巻。


オリーブが数本揺れるだけの岩の丘を上って、頂上の王宮跡に立った。
風が吹いた。振り返った。

広々としたアルゴリス平野の向こうには輝く葡萄色なすエーゲ海。妻に殺されるAgamemnonと砂の中から現れた黄金を見るSchliemannの像が交互に重なった。

Schliemannは1865年に日本も訪れている。政府の政治活動には批判的で、日本の文化・風俗は賞賛し、横浜と八王子を訪れた。「アダムとイブそのままに丸裸の男女がぞろぞろ出てきて、外国人の私を見物した。」とも言った。銭湯?温泉?
Schliemannは旅行先のナポリの路上で急死し、自宅のあったAthensに葬られている。

<絵皿>

<石>円形劇場(エピダウロス)/アガメムノン王墓(ミケーネ)