2014年8月22日金曜日

伊豆山温泉_走り湯_走り湯神社


走り湯:熱海市伊豆山604-10

「走り湯」は、全国唯一の横穴式の源泉。日本三大古泉の一つ。(他の二つは、愛媛県松山市の道後温泉と兵庫県神戸市北区有馬町の有馬温泉。)
「伊豆山温泉」で最も古い源泉で、温泉街の名所でもある。熱海市の指定文化財。往時は、1分間に約900リットルもの温泉が海岸に流れていたという。

奈良時代の養老年間(717724年)に発見され、平安時代には修験者の修業場で「霊験の出ずる湯」と呼ばれ、鎌倉時代には源頼朝が加護するようになり「出世の湯」とも呼ばれた。江戸時代には徳川家康が家臣とともに訪れ逗留した記録が残っている。明治初年には皇室の御料温泉となった。

走り湯の名前の由来は、走るようにお湯が湧き出して海へ注いでいたためといわれ、走り湯の洞窟の上には走り湯神社が祀られている。
走り湯神社は、伊豆山神社の境外摂社(本社とは別に境外にある小規模な神社)で、霊湯として伊豆山神社とも深い関わり合いをもち、かつての伊豆山神社は走湯大権現や走湯山とも呼ばれていた。

伊豆山神社の駐車場に車を停め、約180段の石段を上り、伊豆山神社に参拝後、
本殿から847段を下り、走り湯へ辿り着いた。


しゃがみながら、熱い湯煙が漂う中に入った。
クフ王のピラミッド内の棺に会った時の空間と重なった・・・



近くには小さな足湯があり、海を望みながらのんびりできる。



走り湯専用の駐車場はない。
最も近い旅館は、熱海ビーチライン沿いの「うみのホテル中田屋」と135号線から下った「熱海偕楽園」。

(以下はネット情報をまとめたもの。真偽のほどは定かではない。)
走り湯は1300年以上の歴史の中、1923年関東大震災の時に噴出が止まり、土地の者たちが鉄棒でつつきまた湯が出るようになった。物凄い音が地底から響いてきたので、皆一斉に逃げ出したという。
その後、観光開発ラッシュで源泉掘削が盛んに行われるようになり、1964年東京オリンピックの年に源泉は枯渇した。1970年の増掘により復活。
現在は自噴しておらず、動力で人工的に放出して往古の様子を再現している。という。