2014年8月22日金曜日

伊豆山神社_白山神社_伊豆のパワースポット


●伊豆山(いずさん)神社:静岡県熱海市伊豆山上野地708-1
●駐車場から階段を約180段上ると本殿。タクシーだと階段を歩かなくても、本殿横まで可能(ここにも駐車可能のようだが、狭い)。「子恋の森公園」の駐車場を利用した参拝も可能。バスなら熱海駅から約15分で停留所「伊豆山神社前」着。

●伊豆の地名発祥の地。
●強運、縁結びや恋愛成就の神社で、パワースポットとしても人気がある。他にも、交通安全、災難除、入学成就の守りとしても信仰されている。
※理由は聞かなかったが、今年は御神木の梛(なぎ)の木のお守りは作っていないとのこと。(梛の葉は、葉脈の形から容易に裂けず、男女の仲が裂けない、良縁に結ばれる、願いごとが叶うと古来より伝えられている。)

●全国各地に点在する伊豆山神社・伊豆神社・走湯神社(そうとうじんじゃ、はしりゆじんじゃ)・走り井神社・走井天神・走り明神などの起源となった事実上の総本社格で、祭神には祀られているのは、火牟須比命・伊邪那岐命・伊邪那美命の三柱。
●創建は紀元前5〜4世紀といわれている。
●古来は、伊豆大権現、走湯大権現、伊豆御宮、走湯社、伊豆山、走湯山と呼ばれたが、明治時代に現在の社名に改称された。
●当初は日金山(久地良山/伊豆高嶺)に鎮まり、次に本宮山に移り、三遷して現在地に遷座した。
●明治以前は、修験道の始祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)=役小角(えんのおづの/おづぬ/おつの)・空海(弘法大師)など多くの山嶽仏教徒や修験者が修行を積んだ霊場で、源頼朝・北条政子・北条氏(北条早雲、北条氏綱、北条氏康)・徳川家康・仁徳天皇、後奈良天皇、昭和天皇、浩宮徳仁親王などの皇族…などなど多くの人々が崇敬した。

●海岸近くにある伊豆山神社の境外摂社(本社とは別に境外にある小規模な神社)走湯神社から山の上にある伊豆山神社まで、延々と続く参道は847段ある。


左右には民家や別荘があるが、駐車場はない。
すれ違った地元の人に「郵便や宅配便屋さんも大変そうですね。」と聞いてみた。
「小学校が上にあり、母親も一緒に石段を上り、ランドセルを運ぶ」との話。


今回は、本殿から走湯神社へ847の石段を下った。


参道と国道135号線が交差する地点で一休み。
ロールケーキやシフォンケーキで全国的に有名になった、
八百屋さんがはじめた熱海発信のスウィーツショップ
VEGEFRU SWEETS「KAICHI」(べジフルスウィーツ カイチ)で
ソフトクリームをカップでテイクアウト。
ミルクが濃厚で後味サッパリ。
大満足。



●伊豆山神社の駐車場から本殿までは約180段。両側に、祖霊社、足立権現社、結明神社(末社で、本社は伊豆山神社本殿の裏山にある)などがある。


●手水舎。雷電神社の横にある手水は、紅白の龍の口から水が流れ出している。
紅の龍は火(火山)・母を、白い龍は水(海)・父を現し、ぶつかり合ったところに大地が生まれ、エネルギーの奔出が温泉を生んだとされる。

●平成24年に拝殿及び向拝の彫刻彩色及び錺金具補修工事を行なっている。
向拝龍以外の彫刻は、「波の伊八」として知られる名工「武志伊八郎伸由」の作とされる。(共作という説もある。)現在の向拝龍の作者は不明で、波の伊八(武志伊八郎信由)作の向拝龍は、隣接の「郷土資料館」で見ることができる。



●本殿の右手前にあるのが神木の梛(なぎ)の木で、境内には何本もある。
●源頼朝と北条政子が腰をかけて愛を語らったという「腰掛け石」が残されている。恋の始まりを祈る・進行中の恋の成就を願う・恋人との絆を深める、などなど。神様が降り立つ「光り石」もある。


●本殿左の方の赤い鳥居は、2010年に作られた小泉今日子さんの奉納。
●本殿右奥には真っ白な鳥居があり、そこから末社の「白山神社」の参道が始まる。20分ほど登ると白山神社。もっと上に伊豆山神社がかってあった場所に「本宮社」がある。江戸時代後期の野火により全焼し、石鳥居と拝殿のみ。
●本殿左からも「本宮社」に行ける。子恋の森公園に続くハイキングコースがある。民家とアスファルトの道。伊豆山神社の裏山は、「子恋の森(古々比(ここひ)/古々井(こごい))と呼ばれ、東海地方ではいちばん有名な霊山・日金山から伊豆山神社に抜ける中継点でもあり、昔からホトトギスの名所としても名高く、枕草子にも登場する。子恋の森公園は、専用駐車場や遊歩道、トイレなどが整備されている。


※おすすめコースは、「伊豆神社の白い鳥居〜白山神社〜子恋の森公園〜本宮社〜結明神本社〜小泉今日子さんの赤い鳥居〜伊豆神社」。

※源頼朝の伊豆箱根二所権現と三嶋大社への参詣。
・二所(社)詣:「鎌倉→走湯山(伊豆山権現/伊豆山神社)→箱根山(箱根権現/箱根神社)→鎌倉」伊豆山と箱根山が逆の説もある。
・三所(社)詣:「鎌倉→箱根山(箱根権現/箱根神社)→三島の社(三嶋大社/三島大社)→走湯山(伊豆山権現/伊豆山神社)→鎌倉」
初期の頃は、「伊豆山権現→箱根権現→三島の社」だったが、鎌倉から伊豆山権現に行くと源平合戦の石橋山合戦場跡近くの佐那田与一の墓(石橋山合戦で亡くなった頼朝家臣)を通過する場所で通るたびに涙したことから、順番を変えた。らしい。


富士山から入った龍が十国峠辺り(日金山)・岩戸山に横たわり、
海に向って息を吐くのが「走り湯」で、
すぐ上の花水の湧き水は鼻水で、
「伊豆山神社」は顔と角であるという。
ヒマラヤからの気のラインの最終地点とも合致する場所でもあるらしい。

富士山〜伊豆山神社〜走湯神社〜初島or大島or2島の間は、一直線!?