2012年10月20日土曜日

広域処理の中止を求める陳情書を宮城県議会が受理・いのちを守る森の防潮堤_岩手県大槌町と山田町の震災がれきの受け入れ・静岡、浜松、裾野、島田

●河北新聞 10月20日
「がれきの広域処理中止を」陳情615件 県議会受理http://www.kahoku.co.jp/news/2012/10/20121020t11020.htm
 宮城県議会に対し、東日本大震災で発生した宮城県のがれきの広域処理を中止するよう求める陳情書が615件寄せられていることが19日、分かった。県内の9件を除き全て県外からの提出だった。県議会事務局は「一つの問題に対し、これほどの陳情が来たのは聞いたことがない」と困惑している。
 受理期間は9月25日~10月12日。北九州市が9月、石巻市の可燃がれきの受け入れを始めたことが影響し、九州・沖縄地方からの陳情が230件と全体の3分の1以上を占めた。
 「広域処理の中止」と「北九州市へのがれき搬出の中断」を求めており、「広域処理は放射能汚染を拡大させ、税金の無駄遣いでもある」などと訴えている。がれきを防潮堤整備に活用する方策として、県議会が推進する「いのちを守る森の防潮堤」構想に賛同する趣旨もあった。
 陳情は19日にあった環境生活農林水産常任委員会に送付された。請願と異なり、採択、不採択の決定は行われない。
 県震災廃棄物対策課は「県内処理の拡充を図り、随時、広域処理量の見直しを図っていく」と話している。


●毎日新聞 2012年10月19日
東日本大震災:がれき、4市で本格受け入れ 放射線測定で緊張の中 /静岡http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20121019ddlk22040106000c.html
 東日本大震災で被災した岩手県大槌町と山田町の震災がれきの受け入れが18日、静岡、浜松、裾野、島田の4市で始まった。県は最終的(14年3月まで)に両町のがれき約2万3500トンの受け入れを予定。放射線量測定の緊張の中、県内での本格的な処理がスタートした。このうち再開となる島田市は、焼却灰の埋め立を巡って、最終処分場の一部地権者との協議が難航、課題を残したままとなっている。
◆静岡市
 葵区南沼上の沼上清掃工場に午前9時前、大槌町の木くず4トンを積んだコンテナが到着した。空間線量率の計測は市職員と地元自治会の役員らがそれぞれ実施。市廃棄物政策課によると、試験焼却の時とほとんど変わらない、問題のない値だったという。
 測定に立ち会った南沼上西部自治会の多賀勲会長(72)は「試験焼却の時と変わりない値だと確認ができた。これで大丈夫とは言えないかもしれないが、粛々と受け入れていきたい」と話した。この日は16トンを処理、来年3月までに約1700トンを受け入れる。【小玉沙織】
◆浜松市
 午前11時ごろ、西区の西部清掃工場にコンテナ1基を積んだトラックが到着。放射性物質濃度測定用のサンプルをバケツ1杯分採取した後、ごみをためるピットに3・5トンのがれきを投入した。
 この日は夕方までに合計約14トンが一般ごみと混ぜられて焼却された。市は採取したサンプルの放射性物質濃度や空間線量率の測定を週1回行う。同市が受け入れる予定量は来年3月までに合計1600トンで、1日当たりでは最大20トン。【沢田均】
◇裾野市 午前11時15分ごろ、市美化センター(同市大畑)にコンテナ2台が到着した。職員ががれきが入った容器の空間線量率などを簡易測定し、安全性を確認した。今後一般ごみと混ぜて同センターで焼却し、再び安全が確認されれば来週以降に最終処分場(同市須山)に運び込む。
 市では3週間に12トンのペースで来年3月までに84トンを受け入れる。【西嶋正信】
◆島田市
 ◇灰処分場、地権者が封鎖 6人反対、市との協議難航
 ごみ処理施設「田代環境プラザ」(同市伊太)にはこの日、2回に分けて計8トンの震災がれきが運び込まれた。市では5月、他市に先駆けてがれきの本格受け入れを開始したが、木材チップに限ると決めたがれきの中からコンクリート塊が見つかり中断していた。

これでいいのか?!