2012年10月2日火曜日

静岡県浜松市_菅直人前首相_脱原発の必要性を強調

●静岡新聞 2012/10/2
菅氏、脱原発を強調 浜松で講演
http://www.at-s.com/news/detail/450481387.html
 菅直人前首相は1日、浜松市内で「3・11と原発行政のあり方」の演題で講演し、「原発の巨大なリスクをカバーする安全策は一つ。原発に依存しない社会をつくることだ」と述べて脱原発の必要性を強調した。
 菅前首相は東京電力福島第1原発事故について「最初の1週間はどこまで拡大するのか分からず、背筋が凍るような状態が続いた」と振り返り、事故原因については「ほぼすべては3・11の前にあった」と指摘。東京電力が崖を削って低い位置に同原発を建設したことなどを批判した。
 ただ、国会の事故調査委員会が報告書で、官邸による現場への過剰介入が指揮命令系統の混乱を拡大させたとしたことについて、反論や釈明はなかった。
 中部電力に浜岡原発停止を要請した経緯も説明し、「経済界からも良かったと言われ、勇気づけられた」と述べた。浜岡原発再稼働の是非を問う県民投票については「方向性は賛成だが、法的拘束力はなく、それだけではものごとが決まらない」と制度上の問題点を指摘した。