2012年10月5日金曜日

地球深部探査船「ちきゅう」_南海トラフで発生する巨大地震や津波のメカニズムの解明_世界最深記録を上回る海底下約3600メートルの掘削_熊野灘は東海地震との連動が考えられる東南海地震、南海地震の震源地とされる。

●静岡新聞 2012/10/ 4
南海トラフ解明へ清水出港 探査船「ちきゅう」
http://www.at-s.com/news/detail/450482154.html
 南海トラフで発生する巨大地震や津波のメカニズムの解明に向けて、海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」(5万6752トン)が4日午前、静岡市清水区の清水港から研究航海に出発した。紀伊半島沖熊野灘の海底下深部を掘削し、地質試料の採取や地層内部の計測を行う。海底下約3600メートルの掘削が成功すれば、研究目的の世界最深記録(2466メートル)を上回ることになる。
関係者の見送りを受け、熊野灘での海底掘削調査に向かう地球深部探査船「ちきゅう」=4日午前10時40分ごろ、清水港
 熊野灘は、東海地震との連動が考えられる東南海地震、南海地震の震源地とされる。同機構は2007年度から、日米などが共同で実施する国際研究プロジェクトの一環として複数の地点で掘削調査をしている。これまでの調査で、1944年の東南海地震の津波断層の痕跡をつかんだ。
 今回の研究航海は13年1月半ばまで。和歌山県新宮市の沖合約75キロの調査地点で、深さ約1900メートルの海底下約3600メートルまでを掘削し、岩石などの試料を採取する。掘削に使うドリルパイプに付けたセンサーでの計測もする。
 13年度には同じ地点で、海底下の深さ約5200メートルまでを掘削する。14年度以降、小さな地殻変動を捉える長期観測システムを掘削した穴に設置する計画もある。
 同機構地球深部探査センターの東垣センター長は「採取した試料を分析することで、プレートのひずみのたまり方や断層の滑り方を明らかにし、成果を防災分野に役立てたい」と話した。




メカニズムを解明するだけのため?
各国の目的は他にもあるはず。
地震予知にも進むだろうか。

何より心配なのは、
今までの記録を1000メートル以上も上回るという掘削。
地球にとっては、ほんの小さな穴だろうが、
東海・東南海・南海地震を眠りから
覚めさせる
注射針にならないことを祈る。