ユニチカ、性能100倍のセシウム吸着繊維材を開発http://www.sankeibiz.jp/business/news/120912/bsc1209120501006-n1.htm
ユニチカは11日、グループの繊維メーカーのユニチカトレーディングが産業技術総合研究所と共同で、水中に溶け出しているセシウムを吸着する繊維材「シーエスキャッチャー(CsCATCHER)」を開発したと発表した。
新開発したのは、セシウムを吸着させる効果を持つ顔料「プルシアンブルー」で染色した繊維。産総研が顔料の粒子を小型化したことで、吸着性能を従来品の約100倍に高めた。ユニチカは繊維の加工方法や接着剤を改良し、顔料の保持力を向上させ、顔料が繊維から脱落して起こる2次汚染を抑えることに成功した。
綿や糸、織物や不織布など、さまざまな繊維材料への応用が可能。このため、セシウムを含んだ焼却灰の処理施設や農産物のセシウム汚染を防ぐための農業用水のフィルターなどへの活用が期待されている。
ユニチカは、処理施設を建設するプラントメーカーなどと共同試験を継続し、来年中の製品化を目指す。
●日本農業新聞 2012年09月09日
シイタケへのセシウム移行抑制 ほだ木 プルシアンブルー 漬け置き効果 静岡県農技研http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=16501
顔料のプルシアンブルーで濃度0.1%の溶液を作り、ほだ木を漬けると、シイタケに移行する放射性セシウムが減ることを、静岡県農林技術研究所森林・林業研究センターなどが試験で確かめた。漬けた後に発生したシイタケの放射性セシウム濃度は、漬ける前より5割ほど低減した。
●産業技術総合研究所(産総研)
マイナビニュース 2012/09/06
産総研など、「溶存態放射性Cs」を濃縮して迅速に分析できる技術を開発http://news.mynavi.jp/news/2012/09/06/072/index.html
産業技術総合研究所(産総研)は9月5日、日本環境科学の協力を得て、農業用水や河川水などの環境水中の低濃度の「溶存態(水に溶けている状態)」放射性セシウム(Cs)を「プルシアンブルー担持不織布」によって濃縮し、従来よりも迅速に分析できる「放射性Csモニタリングシステム」を開発したと発表した。
ナノ粒子化したプルシアンブルーでセシウム吸着能が向上 2012年2月8日発表http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2012/pr20120208/pr20120208.html
(一部抜粋)
-放射能汚染焼却灰の適切な処理への活用へ-
ポイント
•他のセシウム吸着材との比較で、吸着能の優位性を確認
•焼却灰の洗浄水から放射性セシウム抽出・吸着試験で効果を実証
•プルシアンブルーナノ粒子の造粒および量産化により今後の除染実証試験に貢献
プルシアンブルーを利用して多様な形態のセシウム吸着材を開発 2011年8月24日発表http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2011/pr20110824/pr20110824.html
(一部抜粋)
-汚染水や土壌などさまざまな環境に適用可能-
ポイント
•安価な顔料であるプルシアンブルーを利用し、優れたセシウム吸着能力を持つ吸着材を開発
•用途に応じて、布状、液状、ビーズ状など多様な形態のセシウム吸着材が使用可能に
•放射性物質漏洩事故などにおける環境中の放射性セシウムの除去に期待
●マイナビニュース 2012/05/31
東大生産研、安価・丈夫なプルシアンブルー固定セシウム吸着布を開発http://news.mynavi.jp/news/2012/05/31/124/index.html
(一部抜粋)
東京大学生産技術研究所(東大生産研)は、放射性セシウムイオン吸着材として、安価で簡便に作製できて丈夫なことからとても扱いやすいことを特徴とする、人工青色顔料「プルシアンブルー13 件」を固定化した布を新規開発し、福島県での検証実験において、雨どいの水を飲料水の基準値以下にまで除染できたことを実証したと発表した。
●放射線医学総合研究所
http://www.nirs.go.jp/index.shtml
2-16-1-1-2.内部汚染治療研究
http://www.nirs.go.jp/report/nenj/H10/2/2_16_1_1_2.html
明石真言、田野崎 栄、蜂谷みさを(放障)、辻井博彦(治・診)、福田 俊(第3G)、小泉 彰(内部被ばく)
原子力災害や放射線による事故は、外傷や疾病と同時に放射線核種による汚染という特殊性を持つ。放医研は、昭和55年6月原子力安全委員会策定の「原子力発電所等周辺の防災対策について」により放射線障害専門病院に指定されている。このため、体内汚染がある場合、被ばく者を受け入れる義務を持つ。放射線核種の体外への排泄を促進する内部除染剤として、海外では、DTPA(Ca, Zn)、プルシアンブルー等が一般的に使用されている。しかしながら、国内では入手が困難であるばかりか、ヒトへの使用経験もない。これらの問題を解決し、緊急時に使用可能にすることを目的として臨床研究を行う。また、投与法、安全性、臨床検査異常等をチェックし、国内外に公開し、他施設の医療関係者を啓蒙することは意義が大きい。DTPA、プルシアンブルーをドイツより購入、備蓄した。さらにDTPAを健常者に投与を行った。血管痛を含めた自覚・他覚的副作用は観察されていない。臨床検査的には、尿中に、亜鉛、鉄、カドミウムの排泄増加が認められている。また血中AlP(アルカリフォスターゼ)がCaDTPA投与時に減少した。プルシアンブルーも健常者への投与を開始したが、自他覚的および検査上の異常は認められなかった。
[研究発表]
(1)山本、小林、下村、蜂谷、辻井、明石:健常者に対するキレート剤DPTAの試験投与に関する研究第1報。第33回日本保健物理学会, 浜松, 1998.5.
安全地帯のボーカル・玉置浩二の俳優としての初出演映画「プルシアンブルーの肖像」