2010年12月31日金曜日

祖父と若山牧水

ここに住むきっかけの1つは、祖父。
歌碑が山奥のダムの畔にある。
「相依りて 谿底の家 十ばかり 氷雨のままに 灯を點しけり」
俳人であった祖父が残した写真の中に、
Bokusui-Wakayamaが写った写真がたくさんあった。

祖父とBokusui-Wakayamaを重ねた時間を過ごした。

<1日目>
千本松原〜千本浜〜若山牧水記念館〜沼津港〜西伊豆〜土肥温泉

Numazuから東海道を駿河湾沿いに約10km続く千本pine 原横を車で走る。
千本どころではない、数十万本以上のpine は、今まで見た事がない。
日本百景、日本の白砂青松100選にも選ばれているのも頷ける。
pine 原と海岸の間には堤防があり、海岸に行く場所は見つけられなかった。
一本pine あたりでUターンして千本浜の駐車場へ。

pine 原の中にBokusui-Wakayamaの歌碑。
「幾山河 こえさりゆかば 寂しさの はてなむ国ぞ けふも旅ゆく」
この歌は、早稲田大学の学生であったBokusui-Wakayamaが岡山を訪れた際の歌。
私の祖先の墓が多くある新見市の二本pine 峠だ。
「祖父は明治40年の夏に若山牧水に会っている。」

千本浜は、砂ではなく大きめの丸くなった石ころの浜だ。
後で知ったが、人工の浜らしい。
千本松と千本浜

その後、若山牧水記念館に行ったが祖父の情報は見つからなかった。
自然を愛し、千本松原保存運動を起こしたり、
mt.FUJIの歌も多く残したBokusui-Wakayamaは、
Numazuの千本山乗運寺に眠る。

木々が繁る西伊豆の道を通って、土肥spaへ。
西伊豆の海

土肥温泉 牧水荘 土肥館
Bokusui-Wakayamaは、この旅館にも大正7年頃から昭和の初期に至る正月に、滞在したという。「若山牧水ギャラリー」もある。

土肥hot springは、湯量や泉質が西伊豆最大で、
牧水荘土肥館は、その中にあって毎日207,000リットル、55℃の天然hot springが湧出し、当地最大とか。

源泉100%掛け流しの大野天風呂には、
hot springの湯の中に根を伸ばした樹齢100年のゴムノキがある。
その根に触れながら、長い間目を閉じて湯に浸かった。
Bokusui-Wakayamaは浮かぶが、祖父は現れなかった。
「祖父は、この湯には浸かった事がない。」

<二日目>
土肥温泉〜天城牧場〜西伊豆スカイラン〜修善寺温泉〜伊豆スカイライン

朝、浜をゆっくり歩いた。
大きなBokusui-Wakayamaの像があった。

アチコチに寄ったが、巣雲山からの景色は絶景。
巣雲山には、伊豆スカイラインにあるmt.FUJIが見える駐車場に車を停め、山道を上る。
山頂には展望台があり、360度の視界が広がる。
箱根方向
相模湾方向
駿河湾方向
天城山や達磨山などの伊豆半島北部、
箱根山、相模湾、
伊豆大島、赤石山脈、江ノ島、
駿河湾、愛鷹山越のmt.FUJI
明日には、相模湾越しの初日の出が見られるだろう。

今日は、やけにmt.FUJIの雪が眩しい。
「祖父も、富士山を見ている。」