2017年12月29日金曜日

私説_ルーツ_「一富士二鷹三茄子」「一富士二鷹三茄子四扇五煙草六座頭」


以前まとめたものを再度。

ふっと頭に浮かんだのが、
「一富士二鷹三茄子(いちふじ にたか さんなすび)」と
「一富士二鷹三茄子四扇五煙草六座頭(いちふじ にたか さんなすび しおうぎ ごたばこ ろくざとう)」。

初夢で縁起がよいとされているものを順に挙げたとされ、語源については諸説ある。
「四扇五煙草六座頭」は、後に付け加えられたらしい。

主なものは、
(1)川柳「駒込は一富士二鷹三茄子」。最も古い富士講組織の一つがある駒込富士神社の周辺に鷹匠屋敷があり、駒込茄子が名産物であった。
(2)駿河国の名物を高い順に並べた。富士山、愛鷹山、初物の茄子の値段。
(3)徳川家康が好んだものを高い順に並べた。富士山、鷹狩り、初物の茄子。
(4)富士は曾我兄弟の仇討ち(富士山の裾野)、鷹は忠臣蔵(主君浅野家の紋所が鷹の羽)、茄子は鍵屋の辻の決闘(伊賀の名産品が茄子)。
(5)縁起のよい掛け言葉。
「一富士二鷹三茄子」…富士は「日本一」「末広がり」「繁栄」、鷹は「つかみ取る」「機運上昇」「威厳」、茄子は「成す」「怪我(毛が)無い」など。
「一富士二鷹三茄子四扇五煙草六座頭」…富士と扇は「末広がり」、鷹と煙草は「上昇」、茄子と座頭は「怪我(毛が)無い」など。

東京駒込か?静岡か?駒込なら愛鷹山は有り得ない。
縁起がよいとされているものの順だろうか?
茄子に他の意味はないだろうか?
ちょっと自分なりに考えてみた。

私説1、山の高い順「富士山、愛鷹山、茄子山」
茄子山と呼ばれるか、茄子のように見える山が駿河国のどこかにある。
3つの山が重なりあって見える。
※すんなりと分かり易いが、茄子山は不明。

私説2、冬(元旦、初夢)に尊いもの「富士山、鷹、茄子」
雪を頂く富士山、雪山の鷹狩、冬の茄子
※茄子は冬に食べられない。又は茄子の漬物を冬に食べる。
※徳川家康も関係していたかもしれない。
※駿河でも駒込でも。

私説3、おみくじ、夢占い的なもの。
富士:大吉
鷹:吉
茄子:凶(大凶)
※縁起のよいものの順番ではなく、良いもの~中間~悪いもの。
※茄子は、葉とヘタに棘、多食で腹痛下痢、種がない、子孫が絶えるなど。

私説4、距離「富士山、鷹(愛鷹山)、茄子、扇、煙草、座頭(人)」
<高さと距離の順>
1富士山(高い、遠い、雪の白)
2鷹又は愛鷹山(中間、黒)
3茄子(低い、手前、紫)
※高さ(高・中・低)とともに、距離や色の可能性もある。
※愛鷹山に雪が積もることは少ない。
※茄子の花や実の紫色に特別な意味があったのかもしれない。

<自分からの距離が遠い順>
1富士山(山)
2鷹(鳥、空気、森)
3茄子(植物、畑、大地、水、屋外)
4扇(手、風)
5煙草(口、火)
6座頭(人、自分)
※夢→遠くのものほど手に入れにくい。
※元は階級を示すものだったかもしれない。富士=武士。

この説で現在の自分が創るなら、

「一富士二鷹三桜」
「一富士二鷹三桜四茄子五煙草六仙人」

となる。


「富士山の名前の由来」
http://japan-mountfuji.blogspot.jp/2011/12/blog-post.html