修善寺から下田に向かい414号線を南下。
途中から414号線の旧道に入る。
山側は、苔むした石垣がしっかりしているが、谷側は・・・。
無謀な選択と思ったが、幸いにも旧天城トンネルまで対向車はなかった。
かつてバスが運行されたというが車両のすれ違いは大変そう。
1904年（明治37年）に完成した国の重要文化財・天城山隧道（旧天城トンネル）の入口に到着。バイク２台が先客。ガス灯のような薄暗いトンネルの向こうからは数人が歩いてくる。
一般車両のすれ違いはまず不可能と思われる。トンネルに突入。
歩く人々たちは左右に分かれた。
トンネルの先の輝く緑の景色は遠かった。
トンネルを抜けた先の駐車場には数台の車。
多くの人は、駐車場に車を停め、トンネルを歩くようだ。
その先で初めてで最後の対向車。
駐車場付近までバックし、すれ違い。
しばらく進むと分岐。また旧道を進んだ。
駐車し、歩く女性たちがいた。トンネルまでの道を断念したように見えた。
「正解ですヨ！！！」
川端康成の「伊豆の踊子」や松本清張の「天城越え」、
何より石川さゆりの「天城越え」が聞こえてきた。
運が良かった。としか言えないスリリングなドライブ。
観光客の多い紅葉の時期には一方通行になるという。