2014年8月21日木曜日

江川邸_江川英龍_坦庵_韮山反射炉_日本のパン祖


静岡県伊豆の国市韮山韮山1番地

行く先々で「江川邸」の案内看板が現れて、吸い込まれるように「江川邸」へ。

江川邸は、江戸時代には幕府直轄領を支配した代官の私邸で、約850年の歴史を持つ旧家。
土間から見上げた力学的に組まれた天井の構造や立木のケヤキをそのまま利用した生柱が有名な約400年前に建てられた主屋では、江川家の歴史、代官の仕事や古文書、「韮山塾」と呼ばれた「塾の間」、パン焼きかまどなどを見ることができる。

他には、瓦ではなく伊豆石を葺いた西蔵、南米蔵や北米蔵、井戸、パン祖の碑(日本のパン祖:江川英龍/1842年に伊豆の韮山町の自宅でパン焼きかまどを作成し、パンの製造を開始。)などがある。

主屋は1958年に国の重要文化財に指定され、1993年には主屋以外も指定された。
また、重要文化財を含む一帯は、韮山役所跡として国の史跡にも指定されている。
敷地は11,873㎡。


当主は江川太郎左衛門を名乗り、「世直し大明神」と呼ばれた36代当主の江川英龍(えがわ ひでたつ/坦庵(たんあん・たんなん)/18011855年)は特に有名。
二宮尊徳を招聘した農地の改良、種痘奨励、東京湾のお台場や韮山反射炉(1853年に作られ、実際に稼働した反射炉が残っているのは世界でもここだけ/現在:世界遺産国内推薦資産)、パンの製造、教育など数々の活躍の他、「まわれ右」「気をつけ、前へならえ」などの日本語の号令語を考え出したり、数多くの書画、詩、工芸品なども残した。

江戸時代の風情がある江川邸は、NHK大河ドラマ「篤姫」など多くの時代劇のロケ地としても知られている。
樹齢100年を超えるとされるモミジの大木がある中庭は、普段は非公開であるが、紅葉時期には一般公開される。

江川邸の前の店で、イチゴのソフトクリーム。
韮山特産品のイチゴは使用しておらず、ガッカリ。コーンも不味かった。