2012年11月2日金曜日

福島原発事故にともなう静岡県周辺の放射能汚染の詳細地図化とその意義・ハザードマップとしての線量地図_小山真人(静岡大学防災総合センター)

●togetter
Masato Koyama 氏福島原発事故にともなう静岡県周辺の放射能汚染の詳細地図化とその意義
http://togetter.com/li/397443
スライドのPDFデータ
http://sk01.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/etc/121027JASDIS.pdf
と、それにまつわる補足的な呟きを中心にまとめました。
①福島の原発事故で、自然界に従来から存在していた放射性物質とその線量を差し引くと、寝耳に水といっていた地域で基準を超えた農作物が出来る可能性は予測できる。
②それは地形的な要因、放射性物質の拡散の仕方で説明ができる。
③こうした冷静な分析はパニック防止や、風評被害防止という理由で伝達されない。
④富士山のハザードマップについても、1999年7月NHKのクローズアップ現代の内容が差し替えられたことがある。
⑤原子力防災と富士山の防災については相似する点がある

 このため3.11災害では、自然災害の防災関係者にとっては信じがたい情報隠蔽が公然とおこなわれた。その後の防災・環境保全・食品安全・健康保護施策も、被害の未然防止という観点からほど遠い。生産者の論理と経済保護一色であり、国民の健康と安全が軽視されている。
 このことの一因は、私たち自然災害の防災関係者が、原子力防災に関心をもたず、守備範囲の外と考えていた(今も考えている)ことにある。南海トラフや富士山で盛り上がっているだけではダメである。自分にできる何か(研究、情報発信)を始めよう。さもなければ同じことが繰り返される。.
by lkj777

●Masato Koyama's Homepage
静岡大学防災総合センター
静岡大学教育学部総合科学教室
小山真人研究室
http://sk01.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/Welcome.html
2012.10.27 日本災害情報学会
福島原発事故にともなう静岡県周辺の放射能汚染の詳細地図化とその意義
小山真人(静岡大学防災総合センター)
http://sk01.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/etc/121027JASDIS.pdf


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