2012年10月18日木曜日

福島県双葉町「150年間は安心して住める地域にはならないのではないか」木村真三独協医大准教授

●福島民友ニュース 2012年10月17日
双葉町、除染しなければ…「帰町までに150年」
http://www.minyu-net.com/news/news/1017/news11.html
 双葉町復興まちづくり委員の木村真三独協医大准教授は16日、同委員会で講演し、除染しなかった場合の私見とした上で、全ての町民が町内に帰還するまでに「少なくとも150年かかる」との意見を述べた。町内の空気中の放射線量や、放射性物質の飛散の状況から見解を示した。
 木村氏によると、同町の放射線量は、低い所で毎時0.3マイクロシーベルト程度の地域がある一方、最も高い地域では15日現在、毎時20マイクロシーベルトを超えている。木村氏は私見とし「(放射線量が)これだけばらつきがある所に人は住めない」と語った。
 全町民の帰還に要する150年間は除染しないことを前提とした。ただ木村氏は「こんなに高い線量の所を除染するのは意味がない」と指摘。放射性物質の物理的な減衰と、土中への浸透による遮蔽(しゃへい)効果を考えた場合でも「150年間は安心して住める地域にはならないのではないか」との見解を示した。