2012年7月29日日曜日

国が行う福島県の除染_平成24年度田村市除染等工事・受注者:鹿島建設・三井住友建設・日立プラントテクノロジーJV_環境省「除染特別地域」「除染状況重点調査地域」

●福島民友 2012年7月28日
「特別地域」初の本格除染 田村でお盆を前に
http://www.minyu-net.com/news/news/0728/news7.html
 国が直轄で除染する特別地域の11市町村で初めての本格除染が田村市で始まり、環境省は27日、現地での作業を報道陣に公開した。同地域の同市都路地区では、お盆を前に、住民の墓参りなどに向けた墓地や神社での除染が行われている。

墓地の除染作業に取り組む作業員=田村市都路町古道
 除染は25日に始まり、同地区の建物約720件と道路43ヘクタール、農地150ヘクタール、生活圏から20メートル以内の森林270ヘクタールを対象に本年度中の除染完了を目指す。除染で出た廃棄物は当面、同地区の一時保管場所に置く。住民の希望などを受け、墓地や神社計7カ所の除染を優先して実施。終了後に住宅などの除染に移る。
 作業は鹿島建設など大手3社による共同企業体(JV)が受注、1日最大500人態勢を組む。公開された都路町の合子地区の墓地と神社では、作業員40人が表土や落ち葉の除去や墓石の拭き取りなど除染と放射線測定などに当たっていた。
 作業員で同市都路町から同市船引町に避難する坪井スイさん(63)は「住民ができるだけ早く戻れるように作業を進めたい」と話した。

●毎日新聞 2012年07月27日
国直轄除染:「住めるようになるのか…」住民は期待と不安http://mainichi.jp/select/news/20120728k0000m040162000c.html
 東京電力福島第1原発事故で放射性物質で高濃度汚染された「特別地域」を対象にした国直轄の初の本格除染が27日、同原発から20キロ圏内にある福島県田村市都路(みやこじ)地区で始まった。今年度中の事業完了を目指すが、前例のない大規模な除染の現場は手探り状態だ。一方、地区から約20キロ離れた仮設住宅で暮らす住民約380人のほとんどは60歳を超え、「来年の春は都路で桜を見たい」と期待しながらも
「本当に住めるようになるのか」と不安を抱える。
環境省が直接除染を行う福島県田村市の除染特別地域で、お盆を目前に控え合子地区墓地の除染を行う作業員ら。中には「早く戻ってこられるように」と、近所の住人が作業にあたる姿も見られた=2012年7月27日午前10時28分、岩下幸一郎撮影

 除染はお盆を前に、墓地と神社を優先して始まった。作業員が雑草を刈り取り、落ち葉を集め、袋に詰めていく。原発事故から1年4カ月余。雑草は伸び放題で、落ち葉は予想以上に堆積(たいせき)している。
 「草を刈ってこの線量か……」。除染元請けの大手ゼネコン社員が、線量計を袋に当てた後、雑草を刈った地面に近づけ、つぶやいた。線量は毎時約1.5マイクロシーベルトから0.9マイクロシーベルトになったが、目標の0.23マイクロシーベルトには程遠い。社員は「表土をはぎ取るかどうか、これから検討します」と言った。

●環境汚染・対策情報局 2012年07月05日
福島県田村市除染工事⇒国直轄本格除染の初弾、鹿島JVに
http://blog.livedoor.jp/gnetcom-environmentalpollution/archives/5646274.html
(一部抜粋)
落札者を鹿島・三井住友建設・日立プラントテクノロジーJVに決めた。
落札金額は31億7790万円。
入札には同JVのほかに奥村組が参加。奥村組の入札金額は32億4000万円。
加算点(60点満点)は鹿島JVが55点、奥村組が30点だった。
入札には施工体制確認型総合評価方式を採用。
6月28日に開札した後、ヒアリングなど施工体制の審査を行っていた。
工事の除染対象エリアは、福島県田村市内の約570ヘクタール。
内訳は住居約400件、道路約41ヘクタール、水田約95ヘクタール、畑・牧草地約56ヘクタール、森林約270ヘクタール(住宅近傍20メートル以内)。
除去物の一時保管場所(4地区)の整備を行った上で、地権者などの同意を得た場所から除染作業に着手する。
工期は13年3月29日まで。


環境省「除染特別地域」「除染状況重点調査地域」
環境省 平成24年1月5日版
http://www.env.go.jp/jishin/rmp/attach/ask_qa02.pdf
■「除染特別地域」
福島県の11市町村楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村及び飯舘村の全域並びに田村市、南相馬市、川俣町及び川内村の区域のうち警戒区域又は計画的避難区域である区域

■「除染状況重点調査地域」
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14598
8県102市町村
岩手県
 一関市、奥州市及び平泉町の全域
宮城県 石巻市、白石市、角田市、栗原市、七ヶ宿町、大河原町、丸森町及び山元町の全域
福島県 福島市、郡山市、いわき市、白河市、須賀川市、相馬市、二本松市、伊達市、本宮市、桑折町、国見町、大玉村、鏡石町、天栄村、会津坂下町、湯川村、三島町、昭和村、会津美里町、西郷村、泉崎村、中島村、矢吹町、棚倉町、矢祭町、塙町、鮫川村、石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町、三春町、小野町、広野町及び新地町の全域並びに田村市、南相馬市、川俣町及び川内村の区域のうち警戒区域又は計画的避難区域である区域を除く区域
茨城県 日立市、土浦市、龍ケ崎市、常総市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、取手市、牛久市、つくば市、ひたちなか市、鹿嶋市、守谷市、稲敷市、鉾田市、つくばみらい市、東海村、美浦村、阿見町及び利根町の全域
栃木県 佐野市、鹿沼市、日光市、大田原市、矢板市、那須塩原市、塩谷町及び那須町の全域
群馬県 桐生市、沼田市、渋川市、安中市、みどり市、下仁田町、中之条町、高山村、東吾妻町、片品村、川場村及びみなかみ町の全域
埼玉県 三郷市及び吉川市の全域
千葉県 松戸市、野田市、佐倉市、柏市、流山市、我孫子市、鎌ケ谷市、印西市及び白井市の全域