2012年4月15日日曜日

富士川河口断層帯は約40km_単独でもM8程度になる

■2012年4月15日 読売新聞
富士川河口断層帯、単独でもM8…静岡大調査
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120414-OYT1T00929.htm

富士山の西側を走る「富士川河口断層帯」が、従来の調査結果よりも1・5倍長く、約40キロ・メートルに及ぶ
ことが、静岡大学の林(りん)愛明教授(地震地質学)らの調査でわかった。

同断層帯は、単独でマグニチュード(M)7・2、駿河(南海)トラフ沿いで起こる東海地震と連動すれば全体でM8程度の地震を起こすと想定されているが、
林教授は「単独でもM8程度になる」と指摘している。

富士川河口断層帯は、駿河トラフから内陸の地下へ続くプレート境界につながるとみられる。東名、新東名の両高速道路や東海道新幹線の直下を横切る。政府の地震調査研究推進本部は、静岡県富士宮市から静岡市までの約26キロとしてきた。
しかし、林教授らは地形の分析などから、さらに10キロ以上北の山梨県富士河口湖町まで延びていると推定。掘削調査で確認した。調査では、最近1000年以内に生じた2~3メートル以上のずれ(上下方向)が見つかり、林教授は「1854年の安政東海地震の際に連動して動いた可能性がある」とみている。同本部の長期評価では、
同断層帯が東海地震と連動してM8程度の地震を起こす確率は、30年以内で最大18%。