2012年4月9日月曜日

ヨウ素131の拡散と被曝推量_昨年3月14日午後9時ごろに福島第1原発から放出されたヨウ素の量は毎時10兆ベクレル

ヨウ素131の拡散データが公開されていない理由は、
大半のモニタリング・ポストが津波で流された為であり、ヨウ素131は半減期が8日のため、原発事故当初の混乱から拡散状況と被曝推量は不明とされてきた。

がしかし・・・
幾つかのモニタリング・ポストにデータが保持されていることが判明した。

■世の中の不思議をHardThinkします
「ヨウ素131の被曝はこれから明らかになる! — 日本政府は未だに放射能の拡散情報を隠し続けている!」
http://blog.livedoor.jp/hardthink/archives/51926022.html



正確な予測では無いが、福島県南部、茨城県、栃木県に一時、大量のヨウ素131が流れていたことがシミュレーションの結果、明らかに。
あくまでも最大値のシミュレーションのデータであるため、1歳児で800mSv、4歳児で430mSvというデータが1人歩きしてはなりませんが、10分の1と仮定しても、1歳児で80mSv、4歳児で43mSvとすると、かなり危険なレベルの被曝量であると言えるのだと思います。


■2012/04/04 時事ドットコム
「ヨウ素10兆ベクレル」未公表=世界版SPEEDI試算-文科省、安全委連携不足
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201204/2012040499999

東京電力福島第1原発事故で、昨年3月15日、放射性物質の拡散予測データ「世界版SPEEDI」の試算結果で、千葉市内で計測されたヨウ素を基に推計した同原発からの放出量が毎時10兆ベクレルという高い値が出ていたにもかかわらず、文部科学省と原子力安全委員会の間で十分な連携が取られず、現在も公表されていないことが3日、分かった。
文科省や安全委によると、世界版SPEEDIは放出される放射性物質の拡散状況を半地球規模で予測するシステム。日本原子力研究開発機構が同システムを運用しており、昨年3月も文科省の依頼を受け、試算を行っていた。
それによると、

昨年3月14日午後9時ごろに福島第1原発から放出されたヨウ素の量は毎時10兆ベクレル、セシウム134、137もそれぞれ同1兆ベクレルと推計された。

この試算データの評価について、文科省は安全委の担当と判断し、同16日に安全委へデータを送るよう同機構に指示した。同機構はメールに添付して送信したが、安全委は重要情報と認識せず、放置したという。同様にデータを受け取っていた文科省も、安全委に公表するよう連絡しなかった。 
平野博文文科相は3日、閣議後の記者会見で、「結果的に連絡不十分だった」としつつ、公表は安全委が行うとの考えを示した。一方、安全委は「日本原子力研究開発機構の所管は文科省であり、われわれから公表する必要があるとは思っていない」と話している。