2012年2月5日日曜日

NEWSポストセブン「富士山が噴火しないのがおかしい状況」「富士山が噴火した9世紀と今は酷似している」

NEWSポストセブンが、2012年2月3日の7:00と16:00に、富士山に関する記事(女性セブン2012年2月16日号)を掲載している。NEWSポストセブンは、小学館が発行する「週刊ポスト」「女性セブン」「SAPIO」「マネー ポスト」4誌を統合したニュースサイト。

・2012.02.03 07:00/防災の専門家「富士山が噴火しないのがおかしい状況」と分析
・2012.02.03 16:00/専門家が指摘「富士山が噴火した9世紀と今は酷似している」






次の満月は、
2012年2月8日(水)6時54分 。
満月と新月の前後は大地震が多いとか。
野鳥や犬や猫(発情期?)たちの鳴き声も気になる。
午前中は少し見えていた富士山だが今は厚い雲の中で見えない。





■防災の専門家「富士山が噴火しないのがおかしい状況」と分析

<首都直下型M7級 4年内70パーセント>
東京大学地震研究所の平田直教授のチームが発表した衝撃的な数値が、読売新聞の見出しに躍ってからわずか5日後のことだった。山梨県東部富士五湖を震源とするM5級の地震が1月28日の午前7時44分から54分にかけて連発。最大で震度5弱を記録する揺れが2度も発生した。

これも首都直下型地震の前兆なのか、あるいはもっと別の災害の前触れか。武蔵野学院大学特任教授(地震学)の島村英紀氏の口から出たのは、こんなシナリオだった。

「あの地震は首都直下型の地震というより、東海地震の前兆と考えられます。3.11の4日後に発生した静岡・富士宮での震度6強の地震と同じく、東海地震を食い止めている留め金のひとつが破壊されたものなんです」

島村氏がいう東海地震とは、政府や多くの専門家が東南海、南海との連動を危惧する巨大地震のひとつ。文献などによれば、684年に起きた白鳳地震を皮切りに、100~200年に1度のペースで発生している。その都度、隣接する東南海、南海という震源域で地震を連動させている。

近年では、地震と津波によって2万人もの死者を出したとされる1707年の宝永地震。
死者3000人近い被害を出した1854年の安政東海地震がある。

立命館大学歴史都市防災研究センターの高橋学教授は、これまでにない大型連動の可能性を示唆する。

「東海地震が起こるといわれてもう30年くらいが経ちました。実は1944年に東南海地震と南海地震がすでに起きているのですが、このとき、これまでなら連動していたはずの東海地震が起こらなかった。

それは地震のエネルギーがため込まれた状態になっていることを意味します。もし東海地震が発生すれば、これまでにない大規模な地震が発生し、東南海、南海との3連動のみならず広島から豊後水道のエリア、奄美大島から沖縄にかけてのエリアも同時に動く可能性があります」

加えて、1月28日に発生した地震の震源に近い富士山にも危機が訪れている。

「3連動地震の発生と富士山の噴火が同時期に起こるというのは、地震研究者にとってはほとんど常識です。1707年の宝永地震の際には、発生から49日後に、富士山が爆発しました。
安政東海地震は例外的に噴火はありませんでしたが、もう宝永地震から300年以上も経っている。
噴火しないのがおかしい状況です」


■専門家が指摘 「富士山が噴火した9世紀と今は酷似している」

東京大学地震研究所の平田直教授のチームによる「首都直下型のM7級地震が4年以内に70%の確率で発生する」という試算が大きな波紋を呼んでいるなか、1月28日に山梨県東部富士五湖を震源とするM5級の地震が午前7時44分から54分にわたって連発した。

首都直下型地震だけでなく、東海地震、そして富士山噴火の可能性もささやかれているが、火山活動に詳しい千葉大学大学院理学研究科准教授の津久井雅志氏は、現在の状況は平安時代前半の9世紀に酷似していると指摘する。

「1983年と2000年に三宅島で、1986年には大島で噴火が起きましたが、9世紀にも伊豆諸島で大噴火が起きています。そして2000年の鳥取県西部、2004年の新潟中越の地震は、9世紀にも同じような場所で発生している。さかのぼると、1964年の新潟、1983年の日本海中部で起きた地震も同じ。そして、9世紀最大級の地震である貞観三陸地震があった場所で今回の東日本大震災が起きたんです」

津久井氏によると、9世紀に発生し、20世紀後半に起きていないのは、もはや東海・東南海・南海の連動地震と富士山の噴火だけなのだという。

そして、これを裏付けるような富士山の異変を指摘するのが、琉球大学名誉教授(地震地質学)の木村政昭氏だ。

「数年前から5合目より上で、噴気が吹き上がっていて、湧き水による水たまりがたくさん発見されています。富士山の山頂近くの斜面は永久凍土のため、普通はもっと低い位置に湧き水が流れるんです。これは富士山内部のマグマが上昇しその熱によるものである可能性が高い」

木村氏のもとには、旅行者のコンパスを狂わすという不思議な現象も報告されているという。

「現在、富士山の地下では地震によって太平洋プレートが大きく沈み込み、マグマが持ち上げられている状態が続いている。
連動地震が発生しなくても、今後4年以内に噴火してしまうかもしれません」

(以上、原文のまま)