2012年1月31日火曜日

東海地震_前兆現象_プレスリップ

山梨県東部・富士五湖の連続地震の不安が消えない間に
飛び込んできた今朝のニュースにビックリした!
「2011年3月11日の巨大地震で東北沖の太平洋プレートに変化」
「M8クラスの余震が起こる可能性」

東海地震の想定もマグニチュード8クラス。
そして、今起こってもおかしくないらしいが、警戒宣言はまだない。

東海地震について、自分なりに短くまとめてみた。

●東海地震
フィリピン海プレートは、ユーラシアプレートに沈み込み続けていて、
地殻歪みのエネルギーが蓄積されている。
ユーラシアプレートの東端とフィリピン海プレートの北端が接する「南海トラフ」の
北端部海溝が「駿河トラフ」。
東海地震は、この「駿河トラフ」でエネルギーが一気に放出される時に起こる海溝型地震。

●東海・東南海・南海地震
「東海地震」は、遠州灘から駿河湾(東海~南関東)で発生する地震。
三重県沖から愛知県沖(南紀~東海)で発生する「東南海地震」や
四国沖から潮岬沖(四国~南紀)で発生する「南海地震」と
同時か連続して発生する可能性も高い。

●東海地震は必ず起きる
東海地震は、約100~150年周期で起こるマグニチュード8規模の地震が想定されている。
また、約1000年周期でM8以上の巨大東海地震が発生するとも言われている。
いずれにしても、将来的に必ず発生する地震。

●東海地震の予知
静岡県下を中心に、地殻変動を測定する歪計や伸縮計、傾斜計などが設置され、
警戒宣言を軸とし短期直前予知を前提に、24時間体制で前兆現象の監視が行われている。
観測例では、浜岡原発のある御前崎の沈降。
掛川を基準に年4~5mmずつ沈降しているらしく、
東海地震の直前には沈降が減少して隆起に転ずる可能性があり、
これも予知につながるとしている。
がしかし、今だ地震のメカニズムの不明点も多く、
予知が可能とは云い難いとも言われている。

●プレスリップ(pre-slip)
プレスリップ(前兆すべり)は、沈み込み型プレート境界で、
大地震が発生する際の本格的なプレートのスリップ(すべり)の前に起こるスリップ(すべり)で、
大地震の前に地震を引き起こす前兆現象。
大多数の研究者は「地震予知が可能なのは、プレスリップが生じた場合に限られる」という。
がしかし、前兆現象とされるプレスリップが必ずしも事前に判明するとは限らない。

●プレスリップモデル
1944年の昭和東南海地震で、数日前から明確な地殻変動が観測された。
この観測から地震学でプレスリップが地震の前兆現象ではないかとされ、
「プレスリップモデル」として広く認知されるようになった。

●過去の地震
・1854年12月23日
  「安政東海地震」「安政南海地震」
  駿河湾から遠州灘、紀伊半島南東沖一帯を震源とするM8.4の安政東海地震が発生。
  この32時間後には、同規模程度の安政南海地震が連続して発生。
  東海・東南海・南海連動型地震。
・1944年12月7日
  「昭和東南海地震」
  遠州灘沿岸から紀伊半島一帯に被害が集中。
  ※この地震により、東南海のプレートの歪みが解消された。
  ※この地震により、東海地震の震源域の歪みが増した。

「1854年の安政東南海・東海地震以来東海地震は発生していない。」
「東海地震は約100~150年周期で起こる。」

という。
今年は2012年。
富士山の噴火についても騒がしくなってきた。