2011年3月9日水曜日

フランス_Paris

FRANCE パリ

France, Paris, art and flowers.

初めての海外旅行は、フランスのパリだった。
大韓航空の片道チケットだけを買って、成田空港へ。
飛行機に乗るのも初めてだった。

成田から飛び立つ時には、水田に張られた水が鏡のように輝き、
「頼むから行きは落ちるな。帰りなら許せる。」と願った。
ソウル、アンカレッジ経由北周りヨーロッパ線の、
今思えば、遠く、運賃の高い飛行機だった。
アラスカ上空で、シロクマが走るのが見えたから許そう。

飛行機は一面黄色の風景の後、オルリー空港に着陸。
「フランスという国の全く違う空気で息が出来るのだろうか?」
宇宙にでも行った気分だった。
しばらくして、あの黄色が油を採る菜の花畑だと分かった。

空港でバス停を探すのに一苦労。
そして、なんとかバスチィーユの知人のアパルトマンまで到着。
それから毎日毎日、地下鉄に乗り、パリの美術館や街を歩き回った。

アパルトマンの階段の電気は、階ごとに点灯消灯をする。
風呂で使う湯は必ず朝に設定する。忘れるとその日は湯が出ない。
パンは、毎朝パン屋に買いに行く。
あいさつは、抱き合って3回頬にキスする。
地下鉄で降りる駅に着いたら、自分でドアを開ける。
犬のウンコは、歩道と車道の間にさせる。又は捨てる。朝のパリは犬のウンコだらけ。
道に車を停める時には、他人の2台の車を自分の車で押して場所を広げて、出し入れする。
街角のキヨスクには、新聞と一緒に男も女も性器丸出しの雑誌を売っている。
八百屋の美しく高く盛られた野菜、果物には触ってはいけない。店員に注文する。
混んでいるレストランを数件探して、その日食べたいメニューのレストランに入る。
飲み物の多くは冷やさなくて常温。オレンジジュースではなく、オランジジュース。

以上、今はどうなっているかは知らない昔のパリの記憶なり。

オランジェリー美術館が工事中で見られず。
また来る事を誓い、初めてのフランスは10日前後で日本に帰った。


2回目は、シャルル・ド・ゴール国際空港からパリ入り。
やっと丸まった大きなモネの睡蓮に会えた。30分近く一人であの部屋にいた。

3回目の時は、花や庭園目的のフランス。
花色とともに草丈の高低差を生かしたパリの花壇、
5月1日メーデーの日のスズランの香りに満ちたパリ、
荒れた南仏のラヴェンダー畑と廃墟と化したオイルを作る小屋、
ラスコー洞窟周辺や南仏の丘に自生するハーブたち、
ボルドーの海岸でシャトーで買ったワインを飲みながら、数十個の生ガキ。

3回目のパリ、リヨン、ヴァランス、ボルドー、ラスコー洞窟などの写真は、
今はもうない。