2019年8月31日土曜日

富士山に出現する「レンズ雲」笠雲・つるし雲

富士山に出現する「レンズ雲」笠雲・つるし雲


笠雲・つるし雲
https://www.bioweather.net/column/weather/contents/mame095.htm
富士山の特徴的な雲は笠雲だけではありません。富士山の風下方向には独特な形をした雲ができます。この雲は気流が富士山を越えるときできた上下方向の波の上に発生し、吊るし雲といいます。

連日の笠雲、つるし雲出現 停滞する秋雨前線の影響
https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0831/wth_190831_0743464757.html
今日31日(土)も富士山周辺では、笠雲やつるし雲が現れています。(写真の右側が笠雲、左側がつるし雲)
停滞する秋雨前線による強風が影響
秋雨前線が本州付近に停滞していることで、富士山付近では上空の強い西よりの風が続いています。
河口湖上空の高層観測では3000m付近で20m/s前後の西南西の風です。さらに湿った空気が流れ込んでいることで、富士山周辺で笠雲やつるし雲の見られることが多くなっています。
明日もつるし雲のチャンスあり
明日9月1日(日)も上空の強い西風が続くため、つるし雲出現のチャンスはありそうです。
ただ、その後は秋雨前線の北上に伴って風が弱まるため、現れにくくなってきます。

富士山に出現する「笠雲」「つるし雲」天候悪化の予兆
https://weathernews.jp/s/topics/201801/080045/
富士山の上に帽子のような「笠雲」がかかり、少し離れた場所には「つるし雲」が見られることがあります。
富士山の上に覆い被さるように、滑らかな形状の雲が出ています。このような雲が「笠雲(かさぐも)」と呼ばれます。
上空を流れる湿った空気が山の斜面にぶつかることによって、強制的に上昇して雲ができます。このとき、上空の風が強いと、風上側の斜面で雲が発生。風下側の斜面では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、山頂付近で雲が止まって見えます。
また富士山の風下には、まるで空飛ぶ円盤のような滑らかな形状の雲が出ています。このような雲が「つるし雲」と呼ばれます。
富士山山頂付近で強い西風が吹いている時、山を越えた湿った風がその風下でも波打ち続け、強制的に風が上昇している部分で雲ができます。笠雲と同様に、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えます。
笠雲やつるし雲は「レンズ雲」と呼ばれる種類の雲の一種で、
・上空に湿った空気が存在
・上空の風が強い
という状況の時に発生しやすくなります。
上空が湿っているということは、雲が発生する条件がそろい始めている証拠です。そのため、笠雲やつるし雲が見えると天気が下り坂といわれます。

「笠雲」「つるし雲」は、「レンズ雲」の一種。

傘雲、笠雲などは、「レンズ雲」
https://ja.wikipedia.org/wiki/レンズ雲
レンズ雲 (レンズうん、レンズぐも、Lenticularis)は、巻積雲、高積雲、層積雲に見られる雲種の1つ。凸レンズの様な形をした特徴的な雲。巻積雲の場合はレンズ状巻積雲、高積雲の場合はレンズ状高積雲、層積雲の場合はレンズ状層積雲とも呼ばれる。
学術名"Lenticularis"は、ラテン語で「小さなヒラマメ」を意味する。"lentil"(ヒラマメ)は"lens"(レンズ)の語源となった言葉であり、"lenticular"は英語で「レンズ状の」を意味する。
山や山脈において、風と地形の影響によって、山頂付近を湿った空気が昇る際に断熱冷却されてできる。傘雲、笠雲などは、この山のてっぺんにできるレンズ雲を指す呼び名である。

2019年8月26日月曜日

富士山山頂付近で落石直撃しロシア国籍女性が死亡「自分が誤って石を落としたかもしれない」


落石直撃し20代女性が死亡 富士山山頂付近

落石直撃し20代女性が死亡 富士山山頂付近
富士山の山梨県側の山頂付近の登山ルートで26日朝、落石が登山中の20代の女性の頭部に直撃し、女性が死亡した。
午前7時ごろ、山梨県の富士山5合目管理組合センターに、「救急車をお願いします」と119番通報があり、6合目に常駐している医師が、富士山吉田口登山道の山頂付近に向かったところ、登山中の20代の女性が倒れているのが見つかった。
女性は、複数で登山していた際、頭部に落石が直撃し、5合目まで運ばれたが、死亡が確認された。
吉田口登山道は、石積みが崩落し、登山道に落石したため、71日の山開きの際は、8.5合目から山頂までは登れず、その後、山頂までの通行が可能となっていた。
警察や山梨県は現在、登山道を通行止めにして、事故の状況を調べている。

落石直撃し20代女性が死亡 富士山山頂付近
 26日午前7時ごろ、富士山の山梨県側登山道の頂上付近で「登山していた女性の頭に落石が当たり、けがをした」と119番通報があった。富士吉田署によると、20代女性が死亡した。
 県によると、落石は午前5時ごろにあり、一緒にいた登山者らが女性をいったん山頂に運んで運搬車に乗せ、8号目に常駐している医師と合流して5号目に運んだが、死亡が確認されたという。
 事故を受け、県は標高3450メートルに当たる8合5勺(しゃく)地点から山頂までの登山道を通行止めにした。
 現場付近は昨年10月の台風の影響とみられる石積みの崩落で通行止めになり、今年7月9日に仮復旧したが、石をネットで覆い、一部は登山道の幅が狭くなっている。
 富士吉田署は、落石が自然発生したのか、登山者が落としてしまったのかなど、詳しい状況を調べる。

落石直撃し20代女性が死亡 富士山山頂付近「ユーチューブ」
https://www.youtube.com/watch?v=rR4lAu0N46w

女性はロシア国籍で東京都品川区のドゥブロビナ・アンナさん(29)。


富士山山頂付近で落石 登山中のロシア人女性死亡
 26日午前510分ごろ、富士山の頂上付近で、登山中の女性が倒れているのを安全誘導員が見つけ、山梨県富士山五合目総合管理センターに連絡した。女性の胸部などに落石が直撃したといい、駆けつけた救護所の医師が死亡を確認した。
 県警富士吉田署などによると、女性はロシア国籍で東京都品川区のドゥブロビナ・アンナさん(29)。日本人の夫と25日夜、同県側の富士吉田口から登山を始めていた。事故を受け、県は登山道を点検するため、85合目の御来光館から山頂までを一時通行止めにした。当時、頂上付近はご来光(日の出)を目指す登山客で混雑していた。

「自分が誤って石を落としたかもしれない」

「自分が誤って石を落としたかもしれない」
「自分が誤って石を落としたかもしれない」と話す人物がいることが分かりました。この人物は死亡した女性よりも上にいたとみられます。警察はすでにこの人物から事情を聴いていますが、故意ではなく、今回の事故との関連は不明のため、現時点で事件性はないと判断しています。

乃木坂46の富士山登山番組が延期

乃木坂46の富士山登山番組が延期 テレ東系、落石受け自粛
人気アイドルグループ「乃木坂46」が出演するバラエティー番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系)が、9月1日に予定していた富士山で収録した内容の放送を延期することが分かった。富士山での落石死亡事故に配慮して自粛する。

混雑する富士山、落石直撃の登山者が死亡 現場で何が


https://www.2nn.jp/newsplus/1567076283/
「ご来光」登山で混雑する富士山頂付近で26日、落石に当たった女性が亡くなった。当時、現場で何が起きたのか。事故は防げなかったのか。国内外から多くの登山客が訪れる富士山の安全対策に課題を突きつけた。

混雑する富士山、落石直撃の登山者が死亡 現場で何が
https://www.asahi.com/articles/ASM8X5179M8XUZOB00H.html
 山梨県や県警への取材から事故の状況が明らかになってきた。
 亡くなったロシア国籍の女性(29)は25日午後9時ごろ、夫と富士スバルラインの5合目から登りはじめた。
 8時間後の26日午前5時ごろ、9・5合目付近まで来ていた女性を落石が直撃した。200メートルほど上の山頂付近にいた県の誘導員が駆けつけ、5合目の県総合管理センターへ「意識レベル低下。出血なし」と一報を入れた。
 センターは女性を山頂に運び、運搬車「クローラー」で下山させる方針を決定。登山者が持っていた金剛杖や服で作った担架で女性を山頂に運んだ。
 事故から約1時間半後の午前6時35分、クローラーが山頂に到着。女性を乗せて下山をはじめた。途中で医師と合流し、間もなく死亡が確認された。女性はヘルメットをかぶっていなかったが、死因は胸を強く打ったことによる心肺損傷だった。
■立ち入り禁止表示やヘルメットの利用増
 山頂直下の鳥居周辺では、昨秋の台風で石積みが崩れて登山道をふさぎ、県が落石防止ネットなどで復旧工事をした。ネットに破損がないことなどから、県警は工事と事故の関連は低いとみている。登山者が大きい音を聞いたという情報はあるものの、落石の目撃情報はないという。
 県は事故を受け、山頂の神社から約20メートルにわたって登山道の端に立ち入り禁止ロープを張ったが、落石の原因を特定できていない。富士吉田市によると、6合目の富士山安全指導センターで無料貸し出し中のヘルメットの利用数は、事故前の1日平均約30個から大幅に増えた。
 落石による富士山の死亡事故では、1980年に山頂付近の崩落で12人が死亡、29人が重軽傷を負った。88年には下山中の20代女性が頭に落石を受け、死亡している。静岡県側でも2009年に富士宮市の5合目駐車場で、車内にいた60代の男性が落石で亡くなった。
 県によると、富士山の5、7、8合目には医師や看護師が常駐している。富士山は風が強く、ヘリでの救助活動は難しいという。









2019年8月25日日曜日

陸上自衛隊の演習「富士総合火力演習」


富士総合火力演習(ふじそうごうかりょくえんしゅう)は、陸上自衛隊の演習の一つ。静岡県御殿場市の東富士演習場畑岡地区で実施される。略して総火演(そうかえん)とも呼ばれる。
陸上自衛隊富士学校の学生に火力戦闘の様相を認識させる目的で1961年(昭和36年)から開始された。1966年(昭和41年)以降は自衛隊に対する国民の理解を深める目的で一般公開を行っている。当初は「総合展示演習」という名称だったが、1972年(昭和47年)に「総合火力演習」と改称され現在に至っている。

毎年8月頃に実施されている富士総合火力演習(そうかえん)について紹介。

陸上自衛隊は822日、東富士演習場(静岡県御殿場市)畑岡地区において、「令和元年度富士総合火力演習」を公開した。この日の演習は学校予行と呼ばれるもので、824日に教育演習が行なわれた後、825日に本番となる公開演習が実施される。

昭和41年からは陸上自衛隊の広報活動の一環および日ごろの訓練の成果を披露すべく一般にも公開されている。見学には事前申し込みによるチケットが必要となるが、今年も応募総数約14万通、当選確率約27倍となかなかのプラチナチケットとなった。

陸上自衛隊による国内最大規模の実弾射撃演習「富士総合火力演習」が25日、静岡県の東富士演習場で一般公開された。

陸上自衛隊東富士演習場は825日に同所を一般開放し、富士総合火力演習を実施します。富士総合火力演習は「そうかえん」と略され、毎年開催されている陸上自衛隊の実弾射撃演習です。陸上自衛隊が行うイベントの中で最も人気があり、戦車やヘリコプター、様々な火砲などによる実弾射撃を間近に見る事ができます。昨年は隊員約2400人が参加し、入場者数は約24000名にのぼりました。
見学には陸上自衛隊へ事前に申し込みが必要で、抽選で入場券と駐車券を発行します。

陸自が「富士総合火力演習」公開

【総火演】元自衛隊員が富士総合火力演習2019に行ってみた!

陸上自衛隊:富士総合火力演習:応募方法について - 防衛省・自衛隊

陸上自衛隊ホームページ

2019年8月15日木曜日

静岡県下田市に約380年前から伝わる「太鼓祭り」の愛称で知られる下田八幡神社例大祭

静岡県下田市に約380年前から伝わる「太鼓祭り」の愛称で知られる下田八幡神社例大祭

下田太鼓祭り(正式名は下田八幡神社例大祭)

毎年814日と15日、旧町内では氏神である八幡神社の例祭、下田太鼓祭り(正式名は下田八幡神社例大祭)が行われます。


八幡神社の例祭はかつて第二代下田奉行今村伝四郎正長公が制定したもので、シンボルとなった太鼓は、大阪夏の陣で大勝した徳川軍が大阪城に入場する節に威風堂々と士気を鼓舞して打ち鳴らした陣太鼓の様子を真似たものです。
お祭りでは供奉道具・御神輿・太鼓台が神社を基点に次々と町へ繰り出し、笛や三味線、太鼓を打ち鳴らしながら一日中町内を練り歩きます。太鼓橋や揃い打ちなど、見所も満載。下田っ子の弾けるような熱気に聴衆も思わず引き込まれる、夏の風物詩です。

https://www.shimoda-city.info/event/taiko.html

380年前より下田に伝わる八幡神社の例祭です。御神輿・供奉道具・太鼓台が神社を基点に次々と町へ繰り出します。笛や三味線、太鼓を打ち鳴らしながら一日中町内を練り歩きます。太鼓橋や揃い打ちなど、見所満載です。
https://www.nihon-kankou.or.jp/shizuoka/222194/detail/22219ba2212061373


静岡・下田で伝統の「太鼓祭り」 供奉道具結び見事なアーチ
呼び物は、榊や矛などの飾りが付いた11基の供奉道具を縄で結び、若い衆が両端から押し上げてつくる「太鼓橋」。「ほりゃ、そりゃ」の掛け声で士気を鼓舞し、笛の音を合図に力を結集して見事なアーチを組み立てると、観衆から拍手喝采が湧き起こった。
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019081401001744.html



「太鼓橋」男衆力強く 下田八幡神社例大祭、中心街練り歩く
 「下田太鼓祭り」として知られる下田八幡神社(下田市一丁目)の例大祭が14日、同市の中心市街地で開幕した。江戸時代から400年近く続く夏の風物詩で、みこしや太鼓台などが中心市街地を練り歩き、供奉道具でアーチを描く「太鼓橋」などを繰り広げる。15日まで。
 初日は最大の見せ場の「太鼓橋」が市内3カ所で披露された。サカキや矛などを祭った木枠の供奉道具11基を長さ約10メートルにロープで結び、男衆が担いで往復。「ほりゃ、ほりゃ」の勇壮な掛け声とともに両端から一気に押し上げると、高さ約3メートルの橋を架けた。
 祭りは江戸初期の下田奉行だった今村伝四郎正長が、大坂夏の陣に勝利した徳川軍の陣太鼓にちなんで制定したとされる。
 15日は10カ所で太鼓橋を披露する予定。旧町内で終日、交通規制が行われる。