1、東海地震発生のどれくらい前に兆候があるか
2、東海地震予知はいつごろ出せるか
を知りたくなった。
産業技術総合研究所のホームページから調べてみた。
■独立行政法人 産業技術総合研究所(旧経済産業省産業技術総合研究所。2001年4月1日独立行政法人産業技術総合研究所を設立。)
http://www.aist.go.jp/aist_j/information/index.html
産業技術総合研究所は日本の産業を支える環境・エネルギー、ライフサイエンス、情報通信・エレクトロニクス、ナノテクノロジー・材料・製造、標準・計測、地質という多様な6分野の研究を行う我が国最大級の公的研究機関です。
産業技術総合研究所=我が国最大級の公的研究機関
■独立行政法人 産業技術総合研究所「活断層・地震研究センター 地震地下水研究チーム」
地下水観測 -東海地震予知を目指して-
http://riodb02.ibase.aist.go.jp/gxwell/GSJ/tokaiyochi/tokaieq.html
東海地震前に予想される地下水位の動き
「東海地震観測情報」「東海地震注意情報」「東海地震予知情報」のいずれかが発表されることになりました。榛原観測井の真下でマグニチュード6.5の地震に相当する前兆すべりが起こった場合、榛原観測井の地下水位が減少し、草薙観測井の地下水位が上昇します。
気象庁の体積歪計と同様な「有意な変化」が観測されるのは、榛原観測井で本震発生前の20時間前、草薙観測井で2時間前になります。地下水位の「有意な変化」が観測された場合、東海地震に関連する情報を発表する際の参考データとして使用されることになっています。 気象庁の体積ひずみ計では本震3日前(72時間前)から左の図のような変化が推定されています。
このような変化が起こった場合、本震の39時間前に「東海地震観測情報」が、24時間前には「東海地震予知情報」が発令されます(気象庁、2003)。
この場合、産業技術総合研究所が観測している地下水位データにも異常異常が検出されます。榛原観測井では本震の22時間前に、草薙観測井では本震の1時間前に普段の水位変化とは異なる「顕著な水位変化」が観測されます。
この情報は、気象庁にも送られ東海地震予知の参考データとして利用されます。
72時間前「体積ひずみ計変化」気象庁↓
39時間前「東海地震観測情報」気象庁発表↓
24時間前「東海地震予知情報」気象庁発表↓
22時間前「顕著な水位変化」産業技術総合研究所 榛原観測井↓
1時間前「「顕著な水位変化」産業技術総合研究所 草薙観測井↓
東海地震発生
39時間前「東海地震観測情報」気象庁発表↓
24時間前「東海地震予知情報」気象庁発表↓
22時間前「顕著な水位変化」産業技術総合研究所 榛原観測井↓
1時間前「「顕著な水位変化」産業技術総合研究所 草薙観測井↓
東海地震発生
ご注意ください!※データは、2003年のようです。
※内閣府・気象庁(2003): リーフレット「東海地震の予知と防災対応」は、2009年のようです。
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/index_leaflet_print.html
※「東海地震観測情報」という名称は、2011年3月に廃止されています。
※内閣府・気象庁(2003): リーフレット「東海地震の予知と防災対応」は、2009年のようです。
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/index_leaflet_print.html
※「東海地震観測情報」という名称は、2011年3月に廃止されています。
■「2009年12月伊豆東方沖の地震活動に伴う地下水位変化」2009年12月22日
http://riodb02.ibase.aist.go.jp/gxwell/GSJ/database/jisin/200912izu.pdf
2009年12月16日17時頃から大室山北観測井戸では、長期的な水位低下傾向を越える水位低下が始まった(図3)。気象庁の東伊豆体積歪観測点では、それより数時間おくれて歪が減少し始めた。その後、17日午前11時頃から群発地震活動が始まった。
水位低下は12月17日23時45分のM5.0の地震(伊東市で震度5弱)の1時間程度前まで続いた。
水位低下が停滞し若干上昇傾向に変わった後にM5.0の地震が発生し水位は上昇し、群発地震活動も活発化した。また、12月18日8時45分にM5.1の地震(伊東市で震度5弱)が発生し再び水位が上昇し20日の未明まで水位上昇を続けた。
12月16日17時を基準とすると、17日23時45分の地震直前までの水位低下量は、約5cm、20日16時までの水位上昇量は約39cmである(図3)。
震源地:伊豆半島東方沖
①2009年12月17日23時45分頃 M5.0最大震度5弱
②2009年12月18日08時45分頃 M5.1最大震度5弱
A水位低下が始まってから約18時間後に、群発地震が発生。
↓
B地震①発生の約1時間前に水位停滞。Aから約5cm水位低下。
↓
C水位が若干上昇した後に、地震①発生。
↓
D群発地震活発化。
↓
E地震②発生。再び水位上昇。
↓
F地震②から約2日間水位上昇。Aから約39cm上昇。
↓
B地震①発生の約1時間前に水位停滞。Aから約5cm水位低下。
↓
C水位が若干上昇した後に、地震①発生。
↓
D群発地震活発化。
↓
E地震②発生。再び水位上昇。
↓
F地震②から約2日間水位上昇。Aから約39cm上昇。
「例年、この時期は、比較的降雨が少ない時期なので、
長期的な水位低下があるのは特に異常ではない。」
という。
■2011年東北太平洋沖地震(M9.0)に伴う東海~四国周辺における地下水・地殻歪変化
http://riodb02.ibase.aist.go.jp/gxwell/GSJ/database/jisin/2011tohoku.pdf
産業技術総合研究所が東海・近畿・四国に展開している観測井で、地震の伴う地下水位・水圧・自噴量に変化が観測された。
地震は不安だが、
地震予知ができるのかどうかも不安。