訴訟の弁護団関係者らによると、弁護団や原告団の一部のほかにも申立人の賛同者を募る考え。福島第1原発の事故は、津波で非常用電源などが失われたことが原因と指摘されており、中部電力は防波壁を設けるなどの対策を取る方針。
しかし、弁護団は「中電の津波の想定は甘い。今後の対策も不十分だ」と一刻も早い停止を求めるという。
浜岡原発について「想定される東海地震で事故が起こる」として1〜4号機を対象に運転差し止めを求めた訴訟は、静岡地裁が07年10月、中電の安全対策を認めて訴えを棄却。東京高裁で控訴審が続いている。
申立人になる予定の静岡市議、佐野慶子さんは「仮処分の申し立ては、浜岡原発を止めるための活動の一つ。原発の危険性が指摘されているこの時期に、さまざまな活動に取り組んで運転を止めたい」と話している。
【毎日新聞/4月17日朝刊】