生活クラブ生活協同組合(沼津市)は16日、東京電力福島第1原発(福島県双葉町、大熊町)の事故や中部電力浜岡原発(御前崎市)の状況を学ぶ集会を静岡市葵区内で開いた。京都大原子炉実験所の小出裕章助教が講演し、約500人の組合員らが参加した。想定される東海地震の震源域にある浜岡原発の危険を指摘してきた小出助教は「悲劇を避ける道は原子炉を止めることだ」と訴えた。
小出助教は「浜岡原発がなくても火力発電でまかなえる」と指摘したうえで、「原子力を許してしまった大人に(今回の事故の)責任がある。福島で汚染された野菜を子供は食べてはいけないが、大人が食べて農家を支えないといけない」と呼びかけた。
【毎日新聞/4月17日朝刊】