2011年2月25日金曜日

spa_時之栖 茶目湯殿

時之栖 Toki no sumika
茶目湯殿 [御殿場] Chameyudono[Gotemba]

In the inside of Chameyudono, beam looks not have a ceiling with the structure of the Edo era, and the outside has lattice of white plaster coating.
Wood used a lot is a particularly comfortable hot spring.

今月は房総半島の温泉巡りを計画したが、今の体力では無理と判断して近場の温泉を探した。
三島駅北口からシャトルバスを使って、御殿場の時之栖に行って来た。
時之栖には、茶目湯殿と気楽坊の2つの温泉施設がある。今回は時間がないので、どちらかを選ばなくてはならなかった。

<茶目湯殿> [御殿場] Chameyudono [Gotemba]
源泉名 御殿場高原時の栖 2号源泉
泉質 ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温線)
ph 7.67
源泉又は採取地の温度 46.8℃
適応症 きりきず・やけど・慢性皮膚病・慢性婦人病・神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・うちみ

<気楽坊> [御殿場] Kirakubo [Gotemba]
源泉名 時之栖第1号
泉質 アルカリ性単純温泉(低張性・弱アルカリ性・低温泉)
ph 8.6
源泉又は採取地の温度 31℃ 循環ろ過式、加温。
適応症 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔病・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

気楽坊は伊豆温泉村の百笑の湯と似ているので、茶目湯殿に決めた。


茶目湯殿は、内部は江戸時代の庄屋造りで、天井が無く梁が見える。外部の上方は城造りで、白い漆喰塗りの縦格子。
ふんだんに使われている木材は、すべて無垢材のようだ。


内湯は、湯船に浸かると梁がそのまま見える上が開けた空間、倉を思い出すような部分もあり、あちこちに天然木を使用した贅沢な造り。もっと横の広がりや湯船が大きいと開放感が増すのにとは思ったが。
一人しか入れない「十宝湯」の浴槽も木だ。人参・唐辛子・干姜・薄荷・当帰・よもぎ・菊花・無花果・桂皮・陳皮の10種類。体の芯まで効きそうな湯だ。
外では梅が満開。
露天風呂の宝石の煌めきも目に入る。
外に出て階段を降りた。露天には、宝石を敷き詰めた岩風呂、木の風呂が一つと陶器風呂が二つ。まずは岩風呂に入り、他が空くのを待った。

木の風呂は一段高い所にあり、入浴客の視線が集まり殿様気分になる。
陶器風呂は、ラヴェンダーとカモマイル、梅だったが、人工の色と香り。目の前の満開の梅の香りと人工の香りが混ざって、残念。十宝湯と同じものか品種を少なくしたもの、もしくはドライハーブの方が、茶目湯殿に相応しいと思った。

露天には、低温サウナの備長炭釜風呂もある。
縁側に並んだイスでの時間も気持ちいい。

冷たい水、コーヒーや黒豆茶なども無料サービス。
階段を登った「菜根譚」には、囲炉裏の炭火での休憩室、仮眠所、マッサージ機などがある。マッサージ機を利用した。

最高だったのは、最上階の天空の湯だ。
外の木の坂を登ってウッドデッキに出る。眺望が開ける。愛鷹山、箱根山、そして富士山。いずれもがいつもより大きい。後ろにも間近に山。ここの湯船も木造。もう5時間も茶目湯殿に居るという方と話した。二人の結論は「いい温泉だね」。

湯船から出て、広いウッドデッキに大の字に寝てみた。
空と自分。雲が流れていく。湯で火照った体に当たる風が気持ちいい。
湯船と寝そべりを1時間ほど繰り返して、自分を省みた。

茶目湯殿は、18歳未満お断りの大人のこだわり温泉。
客層も学生らしきグループを除けば、熟年カップル、まだまだ余力のある中高年紳士が多く、ワンランク上の優雅な時間を過ごせた。

自由にならない身体、病んでいく心。
ビュフェに、たまらく会いたくなって来た。