トヨタが「コネクティッド・シティ」建設へ 富士山麓に2000人規模
アメリカのラスベガスで開かれる、最新の家電やデジタル技術が並ぶ世界最大級の見本市「CES」。自動車メーカーが未来を切り開くため、2,000人が住む新しい街を作る。ここでトヨタが発表したのは、新製品ではなく、新しい街づくりの計画。AIやロボット、自動運転車などを導入し、データやセンサーを通じて、人・建物・車が全てつながる未来都市「コネクティッド・シティ」。
その舞台となるのは、富士山にもほど近い静岡・裾野市。
2020年に閉鎖されるトヨタ自動車東日本東富士工場の跡地で、その広さはおよそ71万平方メートル、東京ドーム15個分。
初めは、トヨタの従業員やその家族などおよそ2,000人が住み、徐々に増やしていく計画で、最新技術の実証実験を行う。
自動車メーカーの枠を超え、つながる街づくりに臨むトヨタ。
その狙いは、開発と実証のサイクルを素早く回すことで、新たな価値やビジネスモデルを生み出し続けることだという。
トヨタ自動車・豊田章男社長「この街は、これまで以上に他分野のビジネスパートナーたちとの協業のチャンスを生み、世界中にいる科学者や研究者を招き入れることができる」
最新技術の開発や効果の検証が行われるこの都市の建設は、2021年初めにも始まるという。