●山梨日日新聞 2012年08月14日
浜岡原発で事故が起きたら…風船飛ばし影響調査へhttp://www.sannichi.co.jp/local/news/2012/08/14/8.html
中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の事故を想定し、風船を使って放射性物質の拡散状況を調べようとしている市民グループ「とばそう赤い風船夏の風プロジェクト」(滝沢輝雄代表)は13日、甲斐市竜王の赤坂台総合公園(ドラゴンパーク)で、風船を飛ばす実験を行った。
浜岡原発付近から風船を飛ばして風向きを調査し、事故が起きた際の放射性物質の影響について調べることが目的で、山梨と長野を拠点に活動している。この日は、プロジェクトに賛同した約10人が参加し、活動の目的などが書かれたタグ付きの赤い風船10個を試験的に飛ばし、デモンストレーションをした。
同プロジェクトによると、
事故発生時に山梨などに放射性物質が飛散すると言われている東南東の山風が吹いた際に、同原発から赤い風船千個を飛ばすことにしている。8月下旬までに行う予定で、山梨や静岡の市町村に対して計画の説明をしているという。
活動に中心となって関わる長野県高森町の中川賢俊さん(60)は「情報を発信して、活動の輪を広げていきたい」と話している。〈野口健介〉