2012年7月26日木曜日

浜岡原発5号機_海水約400トンが流入した事故_5トンは圧力容器に達したと推定_多数の機器が腐食_廃炉

●毎日新聞 2012年07月25日
浜岡原発:5号機原子炉に海水、影響検討へ 専門家初会合
http://mainichi.jp/select/news/20120725k0000m040153000c.html
 中部電力浜岡原発5号機(静岡県御前崎市、2005年運転開始)で昨年5月、「復水器」と呼ばれる装置に海水約400トンが流入した事故について、経済産業省原子力安全・保安院は、海水が原子炉など広範囲に及んでいるとして、稼働に耐えるか判断するため、専門家による検討を25日から始める。
原子炉の主材料である金属は塩分で腐食しやすくなることが知られており、最悪の場合、廃炉を迫られる可能性もある。
 東京電力福島第1原発事故では、原子炉冷却のための淡水が不足し、1〜3号機に大量の海水を注入、東電は廃炉を決めた。
 浜岡5号機の事故は昨年5月14日、政府の要請で運転を停止した直後に起きた。発電タービンを回した後の蒸気を冷やして水に戻す復水器内で、冷却用の海水で満たされたパイプが破断。漏れた海水が混ざった水が原子炉全体を巡った。中部電は、漏れた海水は約400トン、うち約5トンが原子炉に達したと推計している。


●時事通信社 2012/07/25
浜岡5号機に腐食多数=流入の海水、圧力容器到達か-中部電
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012072501067
 中部電力浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)で昨年5月、停止作業中に海水が流入した問題で、同社は25日、
海水が原因とみられる腐食が多数の機器で見つかったことを明らかにした。
経済産業省原子力安全・保安院の専門家意見聴取会で説明した。
 浜岡原発は当時、菅直人首相(当時)の要請で停止作業中だった。中部電によると、5号機では昨年5月14日、タービンを回し終えた蒸気を冷却して水に戻す復水器の細管43本が損傷し、海水約400トンが流入。うち5トンは圧力容器に達したと推定される。

廃炉!