2012年7月5日木曜日

福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置が故障_放射線防護緊急時のシュミレーション

トラブルが続く福島第一原発。
大飯原発3号は5日に発電再開。
緊急時の放射線防護を知っておきたい。

●東京新聞 2012年7月1日
福島4号機プール冷却再開 一時42・9度まで上昇
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012070101000480.html
東京電力福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置が故障、停止した問題で、東電は1日、応急的な復旧作業を行い、午後3時すぎに冷却を再開したと発表した。冷却再開時点で、水温は42・9度まで上がった。
 冷却装置は6月30日午前6時25分ごろに自動停止。停止時の水温は33・3度で、10度近く上昇したことになる。4号機プールでは6月4~6日にも循環水ポンプの故障で冷却が停止、水温が42度まで上がるトラブルがあったばかり。
 東電は、非常用電源装置の一部に不具合があったのが原因とみて、近く、故障した装置を交換する。

●アーバンプレッパー 2012.07.03
放射線防護の仕方「緊急時編」-注釈付
http://prepper.blog.fc2.com/blog-entry-287.html
(一部抜粋)

放射線防護の仕方(緊急時編)
1.
ある程度の高さの空間線量が 0.5μSv/h(東京の場合)を超えたら屋内退避。
ガンマ7核種で 2μSv/hを超えたら、実効線量は希ガスもふくめると 1000μSv/day にもなる。
屋内退避はコンクリート建物で、窓から離れた建物中央に位置する。
2.
マスクがなければハンカチやタオルを厚くたたみ、濡らして鼻と口を覆う。
核種が眼球に付着した場合には失明の危険があるので、目を閉じる。(子供は特に)
チェルノブイリでは即座に失明した子ども達がいた。
3.
家にいる場合は、窓と通気用のガラリを閉め、換気扇を止め、窒息しない程度にガムテープ等で密閉する。
木造やALCの建物などは、外部被曝としては外にいるのと変わらないことに留意する。
4.
線量が下がったら、気象予報で風向きを必ず予測し、安全な方角へ逃げる。
局地的な風にも注意。
風があると核種が地表面から舞い上がる。
マスク、ゴーグルは必須。
家に留まるかどうかの判断が運命を分けるので、慎重に判断する。あわてて逃げないこと。
5.
道路状況や交通状況。
あるいは行政的な規制が入ると交通機関が止まってしまう可能性もある。
その場合は屋内退避よりも被曝量は大きくなってしまう。
家に留まるか、避難するか、判断の分かれ目になる。
6.
避難する場合には、原発から最大限距離をあける。
ここまで逃げれば大丈夫ということはない。
原発事故の場合、最低1000kmは離れろというのは昔からいわれていたこと。
7.
避難の際、友人知人を説得することで避難が遅れる場合がある。
避難する旨を伝えたら、あとはそれぞれの判断しかない。
説得は無駄で、膨大な時間をとられてしまう。
「津波てんでんこ」ならぬ「原発てんでんこ」。
家族には、常にゴーグル(顔との間に隙間のできないもの)とマスク(n95以上)を持たせ、連絡の取り方を打ち合わせておく。
緊急時に、すぐにこうした決断ができるようにしておくために、たまに家族間で、友人間で話しあっておくことが必要です。
8.
避難するときは夏でも長ズボンとジャンバーを着る。
ジャンバーはビニールに近い安手のものがよい。
出来る限りからだを覆う。
外出先でそれがなければ、大きめのゴミ袋(80リットルとか)に頭と腕を出す穴をあけて頭から被る。
隙間はガムテープでふさぐ。
8の補遺:
避難に使った服は、洗濯などせずにキッパリと捨てること。
その際も、取り扱いには十分注意する。
子どもの服ははさみで切って、頭からぬがせたりしない。
(脱がせるときに、服に着いた放射性物質が再び舞って、子供が吸い込んでしまう)。
9.
フォールアウトがあったときに使ったマスクは極めて高い汚染をされている。
無頓着に扱って食物などにばらまいては意味がない。
10.
航空機や新幹線で避難する場合でも、マスクはしたままにする。
乗客は機内に汚染物を服につけて持ち込んでいる。
子どものマスクは不織布テープかセロテープなどで縁をはってズレないようにする。
車の場合も同様。
エアコンは内気循環にする。
11.
自治体の線量計は、去年3/15の時にあり得ないほど低い値だった。
各自で線量計を持つか、民間で定点観測を行っているサイトを参照。 
12.
情報収集力が明暗を分けます。
冷静な判断ができるように、いざというときをシュミレーションしておいてください。

国やメディアを信じない事。これが重要です。