2012年3月19日月曜日

海の異変_イルカの迷い込み_クジラの漂着_深海魚の漂着

<2012年2月26日>
昨年から、イルカの迷い込みやクジラの漂着が以前よりも増えているという。
特に関東・東海地方の海岸が多く、クジラの多くは死骸。

日本以外のアメリカ、南米、ニュージーランドなどでは、イルカの死骸漂着が多発しているらしい。
http://edition.cnn.com/2012/02/06/us/massachusetts-stranded-dolphins/index.html
http://www.stuff.co.nz/science/6367878/Rare-Mauis-dolphin-numbers-still-dropping
http://www.croatiantimes.com/news/General_News/2012-02-06/24897/Series_of_dolphin_deaths_puzzles_experts

■2011年12月
千葉県船橋港 イルカ1頭
千葉県木更津内港 イルカ1頭
神奈川県三浦市 イルカ数頭
神奈川県小田原市 ザトウクジラ
静岡県静岡沖 ザトウクジラ
静岡県河津町 ザトウクジラ 
兵庫県播磨難 イルカ20頭

■2012年1月
新潟県長岡市 ミンククジラ
茨城県北茨城市 マッコウクジラ
千葉県千葉港 クジラ
東京港青梅埠頭 ナガスクジラ
神奈川県小田原市 ザトウクジラ 
福井県若狭町 クジラ
和歌山県田辺市 イルカ2頭

水口 博也(新書 2010/12/21)



クジラやイルカ以外の深海魚の漂着ニュースも多い。
サケガラシ、リュウグウノツカイ、キュウリエソ、アブラボウズ、・・・

サケガシラは、地震魚とも呼ばれるらしい。

■2月24日 フジテレビ系(FNN)
FNNの調べによると、この4カ月で、全国で10件、クジラの漂着が確認された。
島根・隠岐の島町で、主に水深200メートルの深い海に住む「キュウリエソ」と呼ばれる深海魚が、大量に浜辺に打ち上げられた。その数、実に数十万匹から数百万匹とみられる。地元の人は「ことし、ずっと暖かかったからね」と語った。
隠岐の島町では、14日にも深海魚「サケガシラ」が打ち上げられたばかりだった。サケガシラを発見した地元の人は、「目の前に、本当の深海魚が出てきてびっくりしました。大きな異常がなければいいなと、祈るような気持ちです」と語った。
一方、青森・むつ市では22日朝、クジラが海岸に打ち上げられているのが見つかった。すでに死んでいたという。発見者は「何か、ビニールみたいな大きなものが寄ってきたのかと思った。よく見たらクジラだなと」と語った。
ここ数カ月、こうしたクジラの漂着が全国各地で相次いでいる。17日、大分・豊後高田市ではコブハクジラが漂着した。また、1月には、東京湾でも死んだクジラが発見された。腹部には無数の線が入っていた。さらに、1月24日に岩手・陸前高田市、1月2日に神奈川・小田原市、1月14日に福井・若狭町に漂着するなど、FNNの調べで、わかっただけでも2011年11月から10件発生している。
なぜ漂着したかはわかっていない。
東京海洋大学客員准教授のさかなクンは、相次ぐクジラの漂着について、哺乳類は専門外としながらも、「クジラさんの中で、何かが起こったことには間違いないと思う。クジラのご先祖様は、ある動物と共通らしいんです。これはカバらしいんです。説の1つには、体の中に寄生虫のような生き物が入ってしまって、それで機能障害を起こすような形で、コントロールが効かなくなってしまうのではないでしょうか」と語った。
また、クジラの漂着を研究している北海道大学大学院の松石 隆准教授は「基本的に、日本の沿岸に、1年間で300個体ほど、クジラが打ち上がっている。それほど珍しい現象ではない」と語った。
一方で松石教授は「もしかしたら、地盤の変化によって、局地的な地磁気の変化が、クジラの回遊に何らかの影響を与えたと。そういうストーリーは、ストーリーとして描くことはできるのかなと思っています。ただ、何も確認されておりませんので」と語った。
謎のクジラの漂着の原因は、解明されていない。

海底震源地震の発生直前に起きる電磁波が、
方向感覚を狂わせたり、パニック行動を起こさせるのか?

■クジラ漂着が頻発する原因は、海底岩盤のヒビ割れで発生する「磁気異常」
(週プレNEWS 1月23日(月)11時54分配信)
辻維周氏(海洋環境学者・私立滋慶学園講師)
「寄生虫による器官障害、船舶ソナーによる感覚マヒなど諸説ありますが、有力視されているのが“海底震源地震”との関係。大きな海底地震の発生直前に起きる“強い電磁波”が、クジラやイルカの方向感覚を狂わせ、パニック行動に走らせるという見方です」

クレール ヌヴィアン(大型本 2008/9/26)


海で何が起こっているのだろうか?

<追記>産経新聞2012年3月14日(水)7時55分配信
鳥取県境港の海岸にクジラ死骸漂着
鳥取県境港市麦垣町の海岸にクジラの死骸(しがい)が漂着した。腐乱が進んでいるため、県西部総合事務所は処分方法を検討している。県によると、体長約4メートルで、種類は不明。9日に「クジラが浜辺に漂着している」という情報が県にあったが、確認できず、12日午後2時ごろ、海岸をパトロール中の県職員が打ち上げられた死骸を見つけた。県は日本鯨類研究所に資料を送り、種類などを調べてもらう予定。鳥取県の海岸にクジラが漂着するのは平成18年5月に琴浦町で発見されて以来で、日本海側でクジラが見つかるのは珍しいという。

<追記>中日新聞2012年3月17日
愛知県伊良湖沖の伊勢湾にコククジラ?
愛知県田原市の伊良湖沖の伊勢湾で、コククジラとみられるクジラの姿が目撃されている。16日には南知多ビーチランド(同県美浜町)の職員が船から撮影した。コククジラとすれば、伊勢湾内での確認は1982(昭和57)年3月の三重県鳥羽市で以来2例目。
渥美半島の伊良湖港と知多半島を結ぶ定期船を運航する名鉄海上観光船(名古屋市)の乗組員が、12日に伊良湖港から1キロほどで見つけた。太平洋から迷い込んだとみられる。船が近づくと海中に潜るが、離れると潮を吹いたり、背中や尾びれを水面から出して泳いでいる。

<追記>2012年3月17日
鳥取市でクジラが打ち上げられた
鳥取市青谷町の夏泊海岸で体長約5メートルのクジラが打ち上げられた。17日午後、見つかった。生きていたため、地元の漁業関係者などが海へ戻そうと試みたが、17日夕方には再び砂浜に打ち上げられ、その後、死んでいるのが確認された。鳥取県によると、このクジラはハクジラの一種とみられている。

<追記>静岡新聞2012年3月19日
浜名湖に謎の巨大生物? 湖西・新居漁港で目撃
18日午後3時半ごろ、湖西市新居町新居の浜名漁協新居支所などを通じて「体長4~5メートルほどもある巨大生物が浜名湖を泳いでいる」と湖西署に連絡があった。同署員が目撃現場の新居漁港に駆け付け、東へ約300メートル沖合で時折姿を見せる生物を確認。同署はアザラシなどの可能性もあるとみて、付近を航行する船舶に注意を呼び掛けている。
 同署や地元漁業関係者によると、目撃された生物は茶色がかっていて、同日午後5時半ごろまでの間、1~5分程度の間隔で体の一部を湖面からのぞかせた。浜名湖が遠州灘と接する今切口から北約1キロの地点で発見されたことから、潮に流されて迷い込んだとみられるという。
 第1発見者の同市新居町浜名、漁業加藤康之さん(48)は「船に燃料を積む作業をしていたら突然湖面を泳ぐ巨大な姿が見えた。こんなことは初めて」と興奮気味だった。