富士山は、奈良時代には「福慈岳」と記されていた。
その後、「不死」「不二」「不尽」「不士」「布二」「布士」「布自」など。
「富士」と書かれるようになったのは平安時代初期から。
読み方は「ふし」と「ふじ」。
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我が家の掛軸は、赤富士。 |
富士山麓に自生しているトリカブト(鳥兜)からという説もある。
私は、この説を信じたい。
▲<トリカブト>
トリカブト=附子(ぶし・ぶす)。
花の形は、名前の通り鳥兜や烏帽子に似ているが、
上部の形が富士山にも見えなくもない。
紫と白の花色が神秘的で、毒草であることも霊峰と結びつく。
富士山の固有種オオサワトリカブトは、大沢崩れ周辺に自生している。
その他のトリカブトの話:
トリカブトの毒で神経障害が起き、顔の表情が異様になることから、美しくない人=ブスと言われるようになった。
また、附子は、狂言の演目の一つでもある。
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我が家のトリカブトは、園芸種。 |
富士山の名前の由来には、武士の意があるという説もある。士=武士。
武士道が発達した鎌倉時代には、
富士の雄姿を庶民と区別された上級武士(勇姿、勇士、雄志)に例えたのかもしれない。
私説だが、誰かが、トリカブト=附子(ブシ)を武士(ブシ)に変えたとも考えられる。
▲<富士山の新名称案>
今までいろいろと変わってきた富士山の表記。
ならば、時代ごとに今後も変わっていくはず。
新しい名前を考えてみた。
「附子+武士」 → 「附士」 → 「富士」 → 「富志」
豊かな志を抱く山!!!
「富志山(ふしさん)」